世界遺産「日光の社寺」に行ってきた!-東照宮の見どころを紹介②-

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こんにちは。ぶ~ちゃんです。

日光東照宮の前半部分で陽明門を含む豪華絢爛な建造物に触れましたが、後半もまだまだ見どころがいっぱいです。
陽明門をくぐった先には、さらに光東照宮の魅力的な部分が広がっています。精緻な彫刻が施された回廊や、奥社へ続く参道、そして歴史的な価値を持つ建物が並んでいて、どこを見ても圧倒されます。

今回は、そんな後半の見どころをたっぷり紹介していきますので、ぜひ最後までお楽しみください!

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日光東照宮の見どころ 後半

唐門【国宝】

東照宮の本殿を守護するように建てられた門です。 貝殻をすりつぶして作られた胡粉(ごふん)で門全体が白く塗られているのが特徴です。江戸時代前期に建設され、国宝に指定されています。正面に見える昇龍と降龍の迫力ある彫刻が目を引きますが、門全体に施されている彫刻の数はなんと600以上。 かつては、将軍に謁見できる身分の者のみがくぐることを許された由緒正しい門。

唐門の見どころの一つが、屋根の下に施された精巧な彫刻です。寄木細工の「昇り龍」と「降り龍」、白と黒を基調とした破風下の装飾、さらに長押には中国古代史に登場する「許由と巣父」など、多くの細かい彫刻が並び、見ているだけで引き込まれます。

御本社【国宝】

「御本社」は、本殿・石の間・拝殿がひと続きになった、東照宮で最も大切な建物です。ここでは、一年を通して様々な祭典が行われています。

拝殿の左右には「将軍着座の間」と「法親王着座の間」があり格式の高さが伝わってきます。また、境内にある約2,500体の彫刻のうち、約半分がこの建物に施されているのも見どころのひとつ。残念ながら内部の撮影は禁止されていますが、その豪華さは圧巻です。

神輿舎(しんよしゃ)【重文】

東照宮の春秋渡御祭(5月18日・10月17日)で使用される三基の神輿が納められています。中央には徳川家康公、右に豊臣秀吉公、左に源頼朝公の神輿が並んでいます。
源頼朝公が日光山を霊場として定めたこと、そして秀吉公は天下統一を家康公が引き継いだこへの配慮から、それぞれの神輿が祀られていると言われています。歴史のつながりを感じるポイントですね。

神輿の手前にひっそりと飾られていたのはなんとガンプラです!世界遺産登録25周年を記念してが奉納されたそうです。徳川家康が関ヶ原の戦いで着用した南蛮胴具足の色彩と兜をモチーフにしているそうです。突然のガンダムに驚きました。

御朱印

陽明門をくぐった右手側の窓口でお受けできます。
少し寂しい感じがしますが…

神楽殿【重文】

神輿社の反対側にある「神楽殿」は、黒と金を基調にしつつ、朱色の高欄や極彩色の彫刻が施された華やかな建物です。内部には舞台があり、本社側を向いて配置されています。

神楽殿は3室に分かれていて前3分の2が舞台で神楽を舞い、後が装束の間になっていて春秋の大祭の時に八乙女が神楽を奏するところです。春秋の大祭では「八乙女」が神楽を奉納しますが、東照宮には八乙女がいないため、隣の二荒山神社から巫女が招かれているそうです。

祈祷殿【重文】

東照宮境内の神楽殿の向かいにある建物です。かつては輪王寺宮が天下泰平を願う護摩修法を行っていた「護摩堂」(仏堂)でした。
明治時代初めの神仏分離令で解体される予定でしたが、社務所として存続することに。現在は、祈祷や神前結婚式が行われる場所となっています。

眠り猫【国宝】

「眠り猫」は、日光東照宮の東回廊にある奥社へ続く門の梁の上に彫られた有名な木彫りの彫刻です。左甚五郎作と伝えられ、三猿と並ぶ人気のスポットです。
東照宮の重要な場所に配置されており、深い意味が込められていると考えられています。寺社に猫の彫刻は珍しくありませんが、眠っている猫の彫刻は東照宮の「眠り猫」だけなのだそうです。

「眠り猫」の彫刻の裏側には、竹林で遊ぶ二羽の雀が彫られています。これは「猫が安心して眠るほど平和な世の中」を象徴していると言われています。
しかし、一方で「眠っているように見せかけて、いつでも飛びかかれる姿勢をしている」という見方もあり、徳川家康公を守る存在とも考えられています。見た目の可愛らしさとは裏腹に、色々と意味が込められた彫刻ですね。
暗くて狭くて天井低くて足元には段差も。彫刻に気を取られていると危ないので気を付けて進んで下さいね。

坂下門【重文】

眠り猫の裏手にある「平入唐門」は、奥社への入口となる門です。門をくぐると、徳川家康公が眠る「奥宮」に続きます。かつては将軍が参詣する際にしか開かれなかったことから、「開かずの門」とも呼ばれていました。眠り猫に気を取られ、多くの人が素通りしてしまうこともありますが、歴史的に重要な場所なので、しっかりと見ておきたい建物ですね。

格天井の鏡板には、菊と牡丹の彫刻。その下の欄干には鶴の彫刻があります。(写真は裏側か…)
案内板に記載がありましたが、菊は長寿を表し、鶴は現世と幽世(かくりよ)とを結ぶとのこと。
扉のには牡丹唐草文様の透かし彫りが施されており、細部まで緻密な装飾が施されています。

奥宮参道

坂下門を抜けて奥社参道を進むと、創建当時からの一本石で作られた石段が続きます。
奥社拝殿までは207段の階段があるので、足腰に自信がない方は無理をせず休みながら進みましょう。

ここはかつて歴代将軍しか立ち入れなかった場所。そう思うと感慨深いですね。
左手の眼下には、東照宮の社殿群が広がり、陽の光を浴びて金色に輝いているように見えます。

奥社石柵【重文】

坂下門から奥社へ続く参道の両側には、一本の石をくり抜いて作られた石柵が並びます。重要文化財に指定されています。長い階段を上ると、奥社の境内入口が見えてきます。

石段を登り切った場所にはちょっとしたスペースがあり息を切らせた多くの方が休憩されていました。
自販機もおいてありましたよ。

奥社鳥居【重文】

奥社の入口に建っているのは唐銅製の鳥居です。最初は木造でしたが、後に石造に変わり、1650年には現在の唐銅製になりました。鳥居には、御水尾天皇の勅筆をもとにした扁額の文字なのだそうです。

奥社銅神庫【重文】

黒漆塗の銅板が全体に使われており、重厚な印象です。
かつては徳川家康公の甲冑や刀剣、天皇からの書状、公文書などの最重要な宝物が保管されていましたが、現在そのほとんどは宝物館などに移されています。

石造り狛犬像【重文】

この狛犬は、家康公の遺臣である松平右門大夫正綱と秋元但馬蓁朝から寄進されたもので、寛永年間の東照宮造営の際、特に奉納が許されました。角のある阿形の狛犬は、関東最古の参道狛犬とされ、その完成度の高さが際立っています。

奥社拝殿【重文】

奥社拝殿は黒漆で塗られた建物で、かつては歴代将軍のみが昇段を許されていた特別な場所です。この拝殿は、奥にある宝塔に眠る家康公に祈りを捧げるための場所として重要な役割を果たしていました。
そんな場所を一般に開放してしまって良かったのでしょうかね。恐れ多いことです。

鋳抜門(いぬきもん)【重文】

拝殿裏、家康公の棺が納められた宝塔の前にあるのが鋳抜門です。
唐銅(からかね)で屋根・柱・壁などを鋳造しそれを組み立てたため、鋳抜門と称されています。
初代の鋳抜門は石造りでしたが、5代将軍・徳川綱吉公により再建されました。
豪華な中にも落ち着いた色調の門扉です。

奥社宝塔【重文】

奥社にある宝塔は、徳川家康公の墓所が納められた場所で、日光東照宮の中でも最も高い標高に位置しています。
最初は木造でしたが、後に石造りとなり、現在の唐銅製の宝塔も、5代将軍・徳川綱吉公によって再建されました。
家康公は1616年に久能山東照宮に埋葬された後、日光東照宮に移されたとされ、墓は一度も開けられず、魂が移されたと考えられています。

墓所周囲を歩くことができ、静かな空気が漂うこの場所は日光東照宮の3大パワースポットの一つとされています。

叶杉

宝塔の横に立つ「叶杉」は、樹齢約600年の杉の木で、祠に向かって願いごとを唱えるとその願いが叶うと言われています。このスポットは人気があり、訪れると行列ができることもあります。

家康公が眠る近傍にある杉。絶大なパワーをもっていそうですね。

御朱印 奥宮

宝塔をぐるっと回って拝殿脇に書き置きの御朱印が置いてあります。
初穂料500円でいただくことができます。右上に三つ葉葵が押印がありますね。

ここから登ってきた参道を引き返していきます。

本地堂/薬師堂【重文】

陽明門の階段を下まで戻り、西側にあるのが「本地堂/薬師堂」です。
本地堂は日光東照宮の拝観券で拝観できます。日光東照宮最大の建物になります。
呼び名は日光東照宮としては「本地堂」と、日光山輪王寺としては「薬師堂」としているのでどちらも正しいようです。

靴を脱いで、誘導に従い堂内へ入ります。鳴き龍の間の天井に描かれた縦6m、横15mという迫力ある龍の姿には圧倒されます。この龍の中央真下で拍子木を打つと、龍が鳴くような共鳴があります。実際に耳にしてみると感動です。

こちらも残念ながら堂内は撮影禁止です。

廻転灯籠(重文)

陽明門の上り口、鼓楼の近くにある「廻転灯籠」は、寛永20年(1643年)にオランダから奉納されました。灯籠の上部には徳川家の三つ葉葵の紋が施されていますが、なぜか上下逆さまに作られており、「逆紋の廻り灯籠」と呼ばれています。オランダ人による製作のためお咎めはなかったそうです。灯を灯すと回転する仕組みになっており、独特の趣があります。

飛び越えの獅子

陽明門への石段の途中にある唐獅子。 石柵を飛び越えたような姿が名前の由来となっています。
石柵と一つの石を彫り抜いて造られ、控柱の役目も兼ねている。
行きは石柵の裏側で、陽明門に目を奪われてることもあり、気付きにくいかもしれませんね。

そして再び表門へ。平日の朝早くから参拝を始め、じっくり見学して約2時間かかりました。
細部までじっくり見たい方や、混雑が予想される土日祝日に訪れる方は、もう少し時間に余裕を持って計画するとよさそうです。

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日光東照宮まとめ

日光東照宮は、徳川家康公を祀るだけでなく、豪華絢爛な建築や繊細な彫刻、そして美しい自然が調和した世界遺産です。陽明門や「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿、眠り猫など、どれも職人技が光る見どころばかり。奥社へ続く207段の石段を登ると、家康公が眠る宝塔と静寂に包まれた神聖な空間が広がります。
さらに、薬師堂の「鳴き龍」、南蛮鉄灯籠、オランダから奉納された回転灯籠など、歴史的に貴重なスポットも点在。早朝の澄んだ空気の中でゆっくり参拝すれば、東照宮の魅力をより深く感じられるはずです。
歴史と芸術、そして神秘的な雰囲気が融合した日本屈指のパワースポット「日光東照宮」。ぜひ一度、その魅力を体感しに訪れてみてはいかがでしょうか。

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