日光街道歩き旅!9日目②「今市宿」

日光街道歩き旅
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こんにちは。ぶ~ちゃんです。

日光街道歩き旅9日目2回目です。

前回は「今市宿」入口に辿り着いて終わりました。
今回は「今市宿」散策後、日光街道最後の宿場町「鉢石宿」への道中へと進みます。

今市宿は日光街道を代表する宿場町の一つです。交通の要衝として栄えたこの宿場町は、数多くの旅籠や商店が軒を連ね、賑やかな街並みだったようです。経済学者・二宮尊徳が晩年を過ごした地としても知られています。見事な杉並木も続き歴史と自然を堪能することができる地域でした。

それでは、一緒に「今市宿」の散策を楽しんで下さい。

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日光街道の旅 9日目-2

日本橋から20番目の宿場町「今市宿」

12:00
前回の旅の終点、「今市宿」入口です。
国道と合流し、杉並木も途切れます。

ブーちゃん
ブーちゃん

今市宿
本陣が1軒、脇本陣が1軒、旅籠が21軒あった宿場町なんだブ。地名は江戸時代に新しく市が立ったことに由来しているんだブ。古くから交通の要衝で、各街道が合流する市場町でもあったんだブ。戊辰戦争の兵火によって宿場の大半が焼失してしまったんだブ。

追分地蔵尊

日光街道と例幣使街道の合流点には、追分地蔵尊があります。
高さ3m程の大きな石造地蔵菩薩坐像があります。北関東一の大きさで市の指定文化財に指定されています。

追分地蔵尊の名前の通り、ここは「日光例幣使街道」との追分地点でもあります。
例幣使街道は、旧中山道の倉賀野宿から分岐しこの場所で日光街道と合流しています。

本陣跡(ニコニコ本陣)

日光街道を日光方面に少し進むと、道の駅「ニコニコ本陣」があります。今市宿の本陣跡地については諸説あるようですが、ここもその候補地の一つです。向かい側で工事中になっていた敷地も本陣跡地の候補のようです。

地元の新鮮な野菜や果物、名産品が並ぶマルシェや、船村徹記念館など見どころがあるだけでなく、地域の特産品を使ったグルメも楽しめます。日光観光の拠点としても便利で、ドライブの休憩や、お土産探しにも便利な施設ですね。この日もたくさんのお客さんが詰めかけていました。

報徳二宮神社

ニコニコ本陣の裏手に、二宮金次郎を奉る報徳二宮神社があります。

二宮尊徳は晩年を日光で過ごし、この地で生涯を閉じたことから、ここに神社が建てられました。
神社の裏手にある宝物館では二宮尊徳ゆかりの品々や、報徳思想に関する資料などが展示されています。

二之鳥居の両脇に尊徳来福像が奉納されています。
左側の象の頭上には賽銭受けがあり、お願い事を念じて「来福来福」と言いながらお賽銭を投げ入れ入ると願いが叶うという。

「来福来福」唱えながらお賽銭が入るまでやっていたら、日が暮れてしまいそうですし、時間が経って願い事まで忘れてしまうだろうと思いスルーしたのですが、なんと妻がやる気に。仕方なく気長に待つことに。

1投目投げ終わり、もちろん入らず。いつまでかかることやら…と思っていた矢先の2投目。
コンッ!と音を立ててみごとに賽銭受けにイン!
プチ奇跡が起きたと思っていたのですが、妻は入って当たり前のような表情。もっと喜んでいいんだよ。

ブーちゃん
ブーちゃん

二宮金次郎
小田原出身の農村復興の偉人なんだブ。1822年に小田原藩に仕えて、1842年には幕臣として活躍したんだブ。関東一帯で農村の復興や再建を進め、1853年からは日光神領での仕事に取り組み、1856年にその地で亡くなったんだブ。その後、息子の弥太郎が父の仕法を受け継いで地域開発を続けたんだブ。勤勉さと誠実さを貫いた金次郎の姿勢は、現代にも多くの影響を与えてくれるんだブ!

旅のグルメ「玉藻小路」

13:00
お昼も少し過ぎたので、少し休憩しようということになり、入ったのは「日光珈琲 玉藻小路」。
ニコニコ本陣と報徳二宮神社の間にあります。

「日光珈琲玉藻小路」は、明治後期に遊郭として建てられ昭和になって増築された建物です。DIYでリノベーションしたカフェで、レトロな雰囲気でゆったりとした空気が漂います。

私たちが案内されたのは、ガラス窓から庭が見える横並びの席でした。
外にはら紅葉したモミジと、ナンテンの木も和の雰囲気を助長しています。

疲れも一気に癒えますね。
豊かな香り漂う自家焙煎のハンドドリップコーヒー

ケーキプレート ガトーショコラ&男体山ブレンド、スコーン&キャラメルオーレ

丸くてゴツゴツしたスコーン

旅を再開するのも忘れてしまいそうです。

御宿場印「大沢宿」「今市宿」を手に入れた!

御宿場印を手に入れるためにニコニコ本陣の一角にある「観光情報館」に伺いました。
大沢宿の御宿場印もここで入手できますよ。

場所  :道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣 観光情報館
営業時間:9:00〜18:00

休業日 :毎月第3火曜日(変動あり)

渡邊佐平商店

ニコニコ本陣の対面にあるのが「渡邊佐平商店」です。
天保13年(1842年)創業の老舗酒蔵です。

ブーちゃん
ブーちゃん

渡邊佐平商店
日光のキレイな水と地元のお米で作られた純米酒が自慢で、「清開」や「日光誉」っていう人気のお酒を生み出してるんだブ。この酒蔵、江戸時代からの歴史があるけど、今っぽい味にも挑戦してて、伝統と新しさがいい感じに混ざってるんだブ。深い味わいが魅力なんだブ!

如来寺

ニコニコ本陣を通り過ぎた路地を右折すると、突き当りに「如来寺」があります。

ブーちゃん
ブーちゃん

如来寺
室町時代中期に建てられたお寺なんだブ!江戸時代には徳川家光が日光東照宮を造るときに泊まるための立派な御殿が作られたんだブ。それに、二宮尊徳の葬儀も行われた歴史ある場所なんだブ!

境内には、市指定文化財の木造地蔵菩薩立像があります。

日光街道に戻り左手に古民家が現れます。
「日野爲商店 お休み処 叶」です。味噌や醤油を販売するお店で2018年にリニューアル。お休み処としてカフェ、バーを併設したお店になっています。
つい寄って見たくなりますね。

お店の前には「今市町道路元標」が立っています。
道の向かい側(右手)には旧会津西街道追分の標柱が立っています。
ここが日光街道と会津西街道の分岐点になります。

春日町交差点のそばにある「日光みそたれたまり漬」店は、約400年前に創業した老舗です。もともとは日光神領の年貢米を預かる蔵業からスタートし、その後味噌や醤油を扱うように。そして昭和30年代からは、たまり漬を手掛けるようになったということです。

脇本陣跡

交差点から少し歩くと右手に「今市宿 市緑ひろば」があります。ここには「今市宿、二宮尊徳翁終焉の地」と「明治天皇御小休之跡」の石碑が立っています。この場所は、かつて脇本陣が場所のようです。

浄泉寺

更に150m程進んだ右手に「浄泉寺」の案内板が現れます。

境内には「そば喰稲荷(沢蔵司稲荷神社)」があります。

ブーちゃん
ブーちゃん

そば喰稲荷(沢蔵司稲荷神社)
1862年に二宮尊徳の息子・弥太郎が寄進したけれど、戦乱で消滅してしまったんだブ。でもその後、弥太郎の子どもたち、金之丞や延之輔たちが復興させたんだブ!「そば喰い稲荷」って呼ばれるようになった伝承があるんだブ。金之丞の妹が夜泣きして困っていたけど、そばを献上して祈願したらすぐに治ったって話なんだブ!

瀧尾神社(たきのおじんじゃ)

782年に創建され、今市の総鎮守として知られています。勝道上人が日光二荒山の男体山に二荒山大神を祀った際、同時にこの神社にも祀られたのが始まりとされています。
社宝の「山岡鉄舟所の大幟」は関東一の大きさを誇り、春の例大祭で掲げられるそうです。
社前には「北木戸」があり、今市宿の西口でもあった場所です。

瀧尾神社を出て、国道119号を渡った向かい側には杉並木が広がります。
足を踏み入れると、再び静けさに包まれ、杉の木々が目に飛び込んできます。宿場町との境界であることが分かり易いですね。

杉並木の右手には並行して並木公園が整備されています。ここでは並木の保護や文化の継承が目的で、散歩道や広場が用意されていてリラックスできる空間です。園内には「世界の水車」や「日本の水車」などが展示されていますが、訪れた時はどれも動いていなかったようなきがします。時期的なものかもしれません。
散歩するには心地よい場所ですが、少し物寂しい雰囲気も感じられました。

江戸日本橋より三十四里目「瀬川の一里塚」

14:30
杉並木を進んでいくと「瀬川の一里塚」があるはずなのですが、杉並木側からは見当たりませんでした。
少し先に進んで杉並木公園入口に入って、杉並木の裏手に回ると大きな杉の切り株を発見。
案内板はみつかりませんでしたが、これが一里塚かなんでしょうか…

杉並木の途切れた場所に移築された古民家があります。並木公園の西端に位置する場所になります。
天保元年(1830)築の世襲名主「江連家」が移築されています。

その隣には、「住宅報徳仕法農家」を再現した古民家があります。そこでは「報徳庵」というお蕎麦屋さん営業しています。趣のある建物でいただくお蕎麦は、なかなか評判がいいようです。
街道歩きの休憩ポイントとして、計画に入れてみるのもおすすめですよ。

公園の一角には「杉並保護賛同者」の掲示板があり、日光杉並木が地域の人々やボランティアの活動によって守られていることがわかります。この杉並木を未来に残すためにも、環境への配慮が必要だなと感じます。歩き旅を通して、普段は気づかないような環境の大切さにも気づくことができるんです。

今市宿散策、鉢石宿への道中に入りました。杉並公園を抜けたところで今回の報告は終わります。次回は、鉢石宿へ向かう杉並木道中の続きです。お楽しみに!

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