こんにちは。ぶ~ちゃんです。
日光街道歩き旅8日目1回目です。
8日目は「大沢宿」入口までで終わりました。
9日目となる今回は「大沢宿」から「今市宿」を経て「鉢石宿」まで約14kmを歩きます。
「大沢宿スタートならばゴールまで行けるんじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、この日は交通の事情で旅のスタートが少し遅くなったこと、冬で日が短いこと、さらに終盤の見どころが多いことなどを考慮して、余裕を持たせてゴール手前で区切る計画にしました。
本格的な杉並木とゆるやかな登り坂が鉢石まで続きます。保護地域ともあって、車両の規制もあり自然を堪能しながらゆっくりと歩ける区間でしたよ。
それでは、9日目「大沢宿」から出発。いよいよ日光街道歩き旅も終盤です。
日光街道の旅 9日目-1
日本橋から19番目の宿場町「大沢宿」
10:00
前回の旅の終点、「大沢交差点」からスタートです。
電車、バスの時間が合わず下野大沢駅からここまで徒歩でやってきました。
青空が広がって、気持ちの良いスタートを迎えました。
この交差点が大沢宿の入口になります。
大沢宿
本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠が41軒、宿内の家数が43軒あったとされる宿場町なんだブ。何度か大火に見舞われた影響で、当時の宿場町の風情はほとんど残っていないんだブ。
王子神社
交差点から300mくらい進んだ右手の路地を入ったところに「王子神社」があります。
この神社は1200年前に建てられ、大沢宿の鎮守だったそうです。
境内には、市の天然記念物に指定されている樹齢240年の大きなイチョウの木があります。
さらにその先、150mほど進むと「大沢小学校」の校門が見えてきます。
将軍が日光への旅の途中で休息所として使った龍蔵寺が、今の大沢小学校の場所にあったそうです。
小学校を通り過ぎるとすぐに、新道と旧道の分岐点があります。
旧道側を進みます。再び杉並木の中に入っていきます。
ここからは杉並木の保護地域になります。
保護地域ということもあって、車はほとんど通りません。
道はアスファルトですが、車のいないまっすぐな一本道を歩くのは、とても気持ちがいいですね。
杉並木の入口から100mほど歩いたところで、右手の杉の木の合間に「八坂神社」が見えてきます。
その少し先の左手には、「大沢の4本杉」と呼ばれる4本の杉が四角形に植えられています。
4本の杉がお互いを支え合い、倒れるのを防ぐように工夫された植樹法なのだそうです。
ただ、周りが杉の木ばかりなので、目的の杉を見つけるのにちょっと苦労しました。
これまでの国道沿いの並木道とは雰囲気がガラッと変わり、自然に囲まれた静かな空気が漂っています。さすがに日光神領らしい落ち着きがありますね。
木々の保護作業が行われている場所は、歩行者も立ち入り禁止になっているので、迂回して進みます。
落葉が道に散らばっています。杉は常緑の針葉樹ですが、秋になると葉を交代させるため、落葉するんですね。
今度は「保護地域」から「特別保護地域」に変わります。これにより、さらに厳しい規制がかかることになります。
第三号接合井
自然を楽しみながらゆっくり杉並木を歩いていると、右手に見覚えのある建物が見えてきました。
「第三号接合井」です。残りあと2つですね。
落葉して葉が少ない時期なのでしょうか。木々の間から青空が見えます。
江戸日本橋より三十二里目「水無の一里塚」
10:45
第三接合井から300mほど歩くと、「水無の一里塚」が現れます。
変わらない景色と思ってぼんやり歩いていると、うっかり通り過ぎてしまうかもしれません。
両方の塚が残っていて、塚の木はもちろん「杉」です。
さらに約250m進むと、杉並木の出口が視界に入ってきます。
杉並木の出口付近、左手には「延命地蔵尊」が祀られています。
500m程あるくと、再び杉並木の入口が見えてきます。
こちらも杉並木保護のため、車両通行止めとなっています。
道の両側には木柵があって、土が崩れないように土留めされています。このおかげで、土がしっかり保たれて、杉の根が呼吸しやすい環境が作られているんですね。
車道(119号)を挟んで、再び杉並木に入ります。
杉並木を抜けると、足元の道は土と石の趣のある道へと変わります。道の両脇には側溝があり、そこにはきれいな水が流れています。
第二号接合井
さらに600mほど歩いていくと「第二号接合井」が見えてきます。これで接合井巡りも残すところあと1か所となりました。
相変わらず気持ちよく歩けているんですが、景色はあまり変わらないですね。
また、並木が途切れているところに差し掛かりました。
ここから森友集落に入ります。
右手に「来迎院」が現れます。参道に十九夜塔が並んでいます。
ここで少し寄り道して瀧尾神社に向かいます。
森友交差点を北に曲がってすぐ神社の途中に「森友ポケットパーク」という小さな公園がありました。あずまやもあるので、しばらく座って一息つくことができました。
鮮やかに色づいたモミジもあり、とてもきれいでしたよ。
森友瀧尾神社(もりともたきのおじんじゃ)
ポケットパークを通り過ぎると、「森友瀧尾神社」が見えてきます。
社殿には立派な大注連縄が掛けられていています。栃木県内最大級の注連縄なのだそうです。
称徳天皇の時代、ひめがみさま「田心姫命(たごりひめのみこと)」が日光へ向かう途中、この地で休息されたと言われています。その場所は今も「腰掛の地」として伝えられています。
森友交差点まで戻って、再び杉並木の中へと入っていきます。
入って500mほどのところには、植栽以前の並木が並んでいるそうですが、対象の杉がどれなのか分かりませんでした。
桜杉
幹の割れ目に山桜が根ざして成長した、珍しい「桜杉」があります。
江戸日本橋より三十三里目「七本桜の一里塚」
12:00
桜杉からさらにしばらく歩くと、右手に大きな空洞がある杉が現れます。
木の根元が腐って空洞になっており、その空間は大人が4人は入れるほど広いです。このため、「並木ホテル」と呼ばれています。いつ頃からこの空洞ができたのでしょうかね。
甲州街道「御射山神戸一里塚」や、日光街道「小金井一里塚」はスケールの大きさで見ごたえがありましたが、こちらも竹に囲まれて根元に穴の開いた巨木が一本そびえ立つ。力強さを感じますね。
南側にも塚(?)
第一号接合井
一里塚からすぐのところで、「第一号接合井」を発見しました。
木々の間で少し見えにくかったですが、これで6か所の接合井をコンプリートです。
まだまだ杉並木は続きます。
七本桜の信号を渡ると、再びアスファルトの杉並木が続きます。
車も通っており、交通量は少ないものの、歩く際は気を付けましょう。
それにしても、どうしてこの区間には車両規制がないのでしょうかね。
東武日光線のガードをくぐって1kmほど歩くと、今市宿に到着です。
杉並木は続いていますが、他に特に目立った特徴はありません。
それにしても、やはりギネスに載るだけあって、壮大な杉並木ですね。黙々と歩き続けるしかありません。
並木の切れ間が見えてきます。その先とうとう「今市宿」になります。
出発してから、ほとんど杉並木の中を歩いています。日光街道9日目の旅1回目今回はここまでとします。次回もお楽しみに!
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