日光街道歩き旅!8日目③「大沢宿」

日光街道歩き旅

こんにちは。ぶ~ちゃんです。

日光街道歩き旅8日目3回目です。

前回は「徳次郎宿」を抜け「大沢宿」への道中に差し掛かりました。
今回は「大沢宿」までを歩きます。

並木道を黙々と歩き続けると、ようやく日光街道を象徴する杉並木が現れ、その荘厳な佇まいに思わず圧倒されます。大木が整然と並ぶ道を進むたびに、日光街道の風情がじわじわと感じられるのは歩き旅の醍醐味です。

さて、8日目3回目の日光街道歩き旅、今回は「大沢宿」への道中の続きです。

日光街道の旅 8日目-3

大沢宿への道中

石那田八坂神社仮殿

14:00
田川大橋を渡ると、その先には石那田八坂神社の御仮殿があります。

石那田八坂神社の天王祭は、京都の祇園祭に由来し、毎年7月17日から24日にかけて行われる伝統的なお祭りです。お祭りは、御神体を本殿から御仮殿へ遷す「下遷宮」で幕を開けます。御仮殿では7日間にわたり毎夜燈明が灯され、多くの人々が参拝に訪れます。最終日には、御神体が本殿へ戻る「上遷宮」で祭りが締めくくられます。

神様が本殿にお帰りになる際に、この地域の集落から6台の彫刻屋台が集まって行われる練り回りが見どころのようです。

道中、「海老王子」という名前が目を引くバス停を見つけました。とてもユニークな名前ですよね。「えびうち」と読むそうです。
川などの浸食によって地形が湾曲した「凹地(おうち)」になり、その地形から「海老王子」という地名が生まれたらしいです。※諸説あり。

ゴールの日光まで、わずか11kmです。

お願い地蔵

その先に見えてくる祠には、赤い布にぐるぐる巻きにされたお地蔵様が祀られています。このお地蔵様は「お願い地蔵」や「占い地蔵」として親しまれています。
お願い地蔵としての信仰では、自分の患部と同じ箇所に赤い布をつけて祈ると、ご利益があると言われています。
祠の前には三つの丸石が並んでおり、占い地蔵としての言い伝えでは、願い事を念じながらその丸石の一つを持ち上げ、軽く感じたら願いが叶うとされています。

その先、少し通り過ぎてしまいましたが、右手に新渡神社があります。

新渡神社の対面、左手側には「上小池の一里塚」跡があったとされていますが、その名残を示す説明板などは見当たりません。この辺りに本当にあったのかなぁと…。ちなみに、ここは日本橋から数えて31里目の一里塚にあたります。

徳次郎に入ってから並木歩道の連続。田畑を貫く並木道を粛々と進んで行きます。

ついに日光市に入りました!これで日光街道の旅もいよいよ終盤戦です。
日光街道の真の見どころはここからです。最後のひとときを存分に楽しみながら、ゴールを目指します。

第四号接合井

14:30
見つけました。第四接合井。こちらも特に史跡登録されているわけではありませんがコンプリートに向けて一枚。

遠くに男体山が見えてきます。
「日本ロマンチック街道」の案内板もありました。長野市上田まで全長320kmのルートになります。
今のところロマンチックな感じはありません。

ひたすら並木沿いの歩道を歩きます。
並木沿いの歩道をひたすら進む中、同じ景色が続いて少し退屈に感じる瞬間もあります。そんなとき、これまでの道中を振り返る会話が良い息抜きになります。「あの宿場町の雰囲気が良かったね」とか、「そこのアップダウンは本当にきつかった!」なんて話をしていると、時間があっという間に過ぎていきます。

山口の交差点の先で道は二手に分かれます。左の道が、国道119号、右の道が杉並木道で保存地域です。右の道に入ります。

車はほとんど通らない、並木道になります。

杉並木寄進碑

並木を進むとすぐ左手に見えてくるのが「並木寄進碑」です。
この碑には、松平正綱が東照宮に杉並木を寄進したことが記されています。
この場所は日光神領と宇都宮領の境界にもあたり、「境石」とも呼ばれる由緒あるスポットです。

日光街道の杉並木は、「特別天然記念物」と「特別史跡」という二重指定を受けた、日本で唯一の文化財です。また、この杉並木は世界最長のものとしてギネスブックにも登録されています。

ブーちゃん
ブーちゃん

日光杉並木
武州川越城主の松平正綱・信綱親子が、寛永2年(1625年)から20年以上かけて紀州熊野から取り寄せた杉苗を植えた壮大な事業だったんだブ!全長37kmにわたって植えられた杉並木は、日光街道8.5km、御成街道10.7km、例幣使街道13.9km、会津西街道3.9kmと四街道に広がっているんだブ!

道の両脇には杉の巨木が整然と立ち並びます。いよいよここから、日光街道の終盤にふさわしい、本格的な杉並木の景観が広がっていき、ゴールである日光へと導いていってくれます。

植樹から約400年が経過した現在、かつて5万本を超えていた杉の本数は約1万2000本まで減少しています。その原因は、樹木の老化だけでなく、道路整備や自動車の通行量増加による生育環境の悪化など、多岐にわたります。さらに、毎年約100本もの杉が枯れてしまい、樹勢の衰退も深刻な問題となっています。

杉並木は特別保護地域として指定され、その保存活動が進められていますが、現代社会との共存が課題となっています。日光街道の魅力を支えるこの杉並木の景観が、これからも多くの人々に愛され続けるよう願いたいです。

と、ほんの10分ほど歩くと杉並木をぬけてしまいます。そろそろ次なる宿場町の入口です。

15:15
そして本日のゴール地点の大沢交差点に到着です。

近くのバス停に行って「下野大沢駅」行きの時刻表を見てみたら、どうやらバスは少し前に行ってしまったようです。次のバスを待つことも考えましたが、時刻表を見ると1時間に1本もない…。
待ってるのも時間ももったいないので、駅まで2.5kmを歩いて行くことにしました。
疲れた身体にはちょっと厳しい距離ですけど、旅の最後の仕上げだと思ってもうひと頑張りです。

途中にあったコンビニで少し休憩をとり、またゆっくりと駅までの道を進むのでした。
今回の旅は、どうやら妻よりも私のほうがバテてしまったみたいです。

JR日光線も1時間に1本しかありません。宿泊施設も限られていて、交通機関があまり発達していない地域でもあるため、旅の計画はしっかり立ててから行ったほうが良さそうです。

日光街道を歩いた後にスムーズに移動したいなら、バスを利用して「東武日光線 下今市駅」や「宇都宮市街」まで行くのも一つの手ですね。

次回は「大沢宿」から「鉢石宿」までの道のりを歩きます。長い杉並木の風景が楽しみですので、ぜひ次回もお楽しみに!

日光街道8日目 まとめ

日光街道8日目は「宇都宮宿」から「大沢宿」まで約6時間、16kmの道のりでした。旅の終盤に差し掛かったところで徐々に自然が多くなり、古道が楽しめる地域になります。

みどころ

ブーちゃん
ブーちゃん
  • 宇都宮宿
  • 並木道
  • 徳次郎宿
  • 杉並木寄進碑

エリアの特徴

ブーちゃん
ブーちゃん
  • 緩やかな登り坂が続く。
  • 並木道は歩車道がしっかりと分離されているので安心、安全。※一部歩道が無い場所もあり。
  • 街道に近接する路線がない。※街道沿いにはバスが走っている。
  • 宇都宮を抜けると食事処、宿泊場所が少なくなる。

今日のウォーキング

日光街道を歩き旅の8日目の記録です。今回もほぼ平坦な道ではありますが。高低差は約+200mあり、意識しないと気付かない程度の緩やかな登り坂になっているようです。大きな寄り道もせずに、粛々と歩みを進める感じの地域でした。
この日のゴール地点から、最寄り駅まで2.5km歩きが加算されます。

歩数:47,912歩

距離:33.07km(日光街道のみ:20km)

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