甲州街道歩き旅!9日目①「韮崎宿」

甲州街道歩き旅

こんにちは。ぶ~ちゃんです。

甲州街道歩き旅9日目です。
今回は「韮崎宿」から「台ケ原宿」に向けて歩きます。

ここから先、韮崎市と北杜市で構成される山梨県北西部の「峡北地域」は、自然が豊富な地域として知られています。
この地域には、日本百名山にも選ばれている八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳などがそびえ、美しい景観が広がります。また、日本名水百選に選定された名水の里もこの地域に存在しているなど、自然豊かな環境が魅力で、四季折々の風景やアウトドア活動を楽しむことができるエリアです。

美しい景色に囲まれ、新鮮な空気を感じながらの街道歩きは格別でした。

甲州街道の旅 9日目-1

旅の続きの前に、この区間は旅のプランを立てるのが非常に難しい地域でした。

日帰り旅の計画の場合、韮崎駅前を過ぎると中央線が街道から少し離れてしまうため、電車を利用する場合は駅までのルートや、電車の時間を考慮した計画が必要となります。
街道沿いの交通機関としてバスがありますが、1日10本に満たない運行となっており本数が少ないため、利用する場合は事前にバスの時間を確認しておき、旅の進捗を見ながらどのバス停を使用するかをその場で判断する必要があります。

宿泊で計画をする場合も、街道沿いの宿泊施設が非常に少ないです。街道から外れたところに宿泊施設は点在していますが、その場所までの移動手段や時間も考えておく必要があります。

また、私たちにおいては少し遠方の旅になるので、気温や天候についても日々予報を確認しながら、旅の日程を慎重に決定する必要がありました。

妻は夫の決めた計画に乗っかるのみ…とても楽しそうな人生ですね(泣)

韮崎宿 つづき

韮崎駅到着です。
今日も良い天気です。
電車のホームから朝日に照らされた観音様が見えたので一枚。
富士山も綺麗に見えました。雪化粧もしっかりしていて美しさが際立ちますね。

9:00
本日の甲州街道の旅は、ここ「本町交差点」からスタートです。この交差点は「佐久往還」との追分でもあります。

前回帰り道に立ち寄った「雲岸寺」と七里岩の突端です。
この角度では岩上の観音様が見えないですね。

甲州街道を進むと観音様が現れました。
旅の安全を祈り、観音様に見守っていてもらいましょう。

しばらく歩くと釜無川沿を走る新道に合流します。
合流地点には「水神宮」が祀られています。西には南アルプスの山々の景色が望めます。

合流して200mくらい歩くと「十六石」の石碑と案内板があります。
武田信玄が堤防の根固めに使用した巨大な石のことのようです。
近くに石がありましたが、ここに十六石があったことを示しているのでしょうか。

街道歩きの定番、常夜灯と地蔵菩薩がありました。
安心感を与えてくれますね。

道の分岐に「水難供養塔」があります。
1959年に発生した台風の犠牲者を供養するために建てられたものです。
近代でも、たびたび釜無川の水害に悩まされていたのですね。
先ほどの水神宮、十六石など釜無川との闘いを感じさせる石碑が多く残っています。

この分岐を右に進みます。
左手の前衛の山の稜線から覗く雪化粧をしている山は鳳凰三山(?)でしょうか。
右手には、壮大な七里岩の絶壁が続いています。

10:00
しばらく静かな通りを歩いていくと祖母石の集落に入ります。
ここでは、なまこ壁や茅葺き屋根を持つ武家門の家々が並び、昔の風情が漂う道を歩くことができます。

左手に「神明宮」が現れます。

その少し先、街道右手に「南無阿弥陀仏名号碑」があります。地元では「赤地蔵」と呼ばれているそうです。

道なりに真っすぐ進むと国道20号に合流します。
合流したら国道20号を折り返し(南に向かう)、釜無川を渡ります。

釜無川

ブーちゃん
ブーちゃん

釜無川

長野・山梨県境を北流し、山梨県西部を南東に流れる川なんだブ!富士川の上流部にあたるんだブね。川の長さは約64キロメートルで、流域面積は277平方キロメートルなんだブ。すごく大きい川なんだブ。武田信玄によって治水の礎が築かれたんだブ。

上流部には登山観光客で有名な「釜無渓谷」と呼ばれる場所があるんだブ。

山間部のためか、橋の上では強風が吹き荒れ恐怖を感じました。
踏ん張って何とか撮影した写真はこちら。
橋の中央から七里岩方面を見ます。七里岩の上に「新府城跡」があります。

南側、遠くに富士山がはっきりと見えます。
過去何度も登っている富士山ですが、あの頂上に立っていたと思うと感慨深いです。
前景の釜無川流れとても綺麗な景色です。強風で波立っているのがわかるでしょうか。

北側、遠くに雪化粧して見える山々は「八ヶ岳」でしょうか。西側に目を向ければ、「南アルプス」の壮大な景色が広がっています。
橋の上からは、360度の大パノラマが楽しめます。まるで絵画のような、息をのむような美しい景色です。風強かったですけど…

その先、道に沿ってまっすぐ進み、桐沢川を渡ります。その後の信号で左折(西方向)し、坂を上っていきます。

徳島堰

10:30
山梨県最大の農業用水路「徳島堰」沿いを歩きます。
前日に降った雨のせいか、結構な流量がありました。

ブーちゃん
ブーちゃん

徳島堰

灌漑施設の総称で、山梨県で一番大きな農業用水路なんだブ。
釜無川の右岸にある韮崎市円野町上円井地先で水を取って、南アルプス市曲輪田新田まで17キロメートルほど続く用水路があるんだブ。

春になると、堰沿いに植えられた桜の木が一斉に咲き出して、すごくきれいなんだブ!

徳島堰沿いの高台から、遠くにそびえる山々を一望できました。まさに息をのむような美しい景色でした。

堰沿いにあった寺社です。


この辺りは蔵のある民家が点在していて風情があります。

しばらく進むと「WHITE BASE」というカフェがありました。
まだお昼前だったので立ち寄りませんでしたが、この付近には食事処が少ないので旅人にとってはとても貴重ですね。

カフェの入口に「さんぽ道みはらし台」という休憩場所がありました。雰囲気ありますね。
ここから撮影した富士山です。休憩で座りながら眺める富士山。その美しさに見とれてしまって、歩き出すのを忘れそうになります。

11:00
少し歩いて「戸沢橋」から見えた七里岩です。
圧巻ですね。この先どこまで続くのでしょうか。

韮崎からここまで、山沿いで少し起伏のある場所もありましたが、比較的平坦な道が続きました。
四方の山々に見守られながら、美しい景観を楽しみながらの歩行は格別でした。

今回の報告はここまでとします。
続きはまた次回に報告します。お楽しみに。

コメント

タイトルとURLをコピーしました