こんにちは。ぶ~ちゃんです。
甲州街道歩き旅7日目です。
夏は熱中症のリスクも考えてオフシーズンとしていたので、約半年ぶりの甲州街道歩き旅になります。
前回は「勝沼宿」まで辿り着いて旅を終えました。
7日目の今回は「勝沼宿」「栗原宿」「石和宿」「甲府柳町」と進みます。
このエリアは武田氏に関連する多くの史跡が残る歴史深い地域です。本日の目標は甲府駅までの約20kmの道のりです。久しぶりの長距離歩行に多少の不安はありますが、武田氏の歴史を感じながら歩き旅の楽しさを堪能しつつ、進んでいきたいと思います。
甲州街道の旅 7日目-1
前回の旅の終点まで
7日目の旅は「勝沼ぶどう郷駅」からの出発です。ここから約2kmの道のりを歩いて、甲州街道のルートに合流する必要があります。6日目の報告でも触れた通り、駅は高台に位置しており、四方を山に囲まれた雄大な景色が広がり、眼下には美しいぶどう畑が広がっています。
まずはこの駅から20分ほど坂道を下り、甲州街道に合流します。坂道を下ることで、ウォーミングアップも兼ねて旅の準備を整えます。
御宿場印「駒飼宿・鶴瀬」を手に入れた!
出発前に「勝沼ぶどう郷」駅にある観光案内所で「駒飼宿・鶴瀬宿」の御宿場印を手に入れました。
開店と同時に訪れたため、スタッフの方々は準備で忙しそうでしたが、快く対応していただきました。
久しぶりの御宿場印をゲットです。
場所 :勝沼ぶどう郷駅 観光案内所
営業時間:午前9時~午後16時
休業日 :年末年始、12月~2月の水曜休み
※この先2か所の御宿場印についてです。
「勝沼宿」は塩山駅、「栗原宿」は山梨市駅付近で入手できるのですが、甲州街道旅のルートから少し外れた場所になるので別の日に改めて回収したいと思います。
また、御宿場印の取り扱い場所は突然に変更されている場合があるので、都度確認しておくことをお勧めします。
勝沼宿散策
6日目の甲州街道旅の終着地点、「古寿園」に到着しました。笹子峠を越えた後、ここで見つけた自動販売機に救われたことが今も記憶に残っています。
お世話になったことを感謝して、7日目甲州街道の旅の始まりです。
仲松屋
「古寿園」のすぐ向かいには、明治初期に建てられた商家の建物「仲松屋」があります。歴史と風情を感じさせる存在感があります。特に、風情豊かな蔵と美しい格子戸が目を引きますね。
少し歩くと、目を引く高さのある建物が現れます。
この「3階建ての土蔵」はとても珍しく、さらに地下にも1階があるそうです。一度火災に遭ったため、外観にその痕跡が残っていますが、建物の形はしっかりと保たれています。時代を経ても耐火の役目を果たしてきのですね。
旧田中銀行博物館
土蔵と同じ並びにあるのが「旧田中銀行博物館」です。
この建物は国の登録有形文化財に指定されており、歴史的価値が高いものです。無料で内覧ができ、展示品は全て手に取ることができるというのも魅力の一つです。
残念ながら、私が訪れた時は開館前だったため、外観の写真のみとなりますが、建物の姿だけでも一見の価値があります。
旧田中銀行
「勝沼郵便電信局」として建てられて、明治35年まで使われたんだブ。
大正9年になって「山梨田中銀行」の社屋としてリフォームされたんだブ。
この建物の裏にあるレンガ造りの蔵と一緒に、平成9年に国の登録文化財として登録されたんだブ。
ようあん坂 & 明治天皇勝沼行在所跡 & 勝沼学校跡
こちらは「ようあん坂」の標柱です。勝沼宿の中で最も急な坂道とのことですが、実際に歩いてみるとそれほど急坂を意識することもなく、気にせず進んでしまいました。
その近傍に「明治天皇勝沼行在所」碑と並んで「勝沼小学校跡」碑があります。
勝沼学校は、現在勝沼小学校のある場所にあり、西洋建築と日本建築を融合させた藤村式学校建築だったようです。明治天皇の巡幸の折に行在所として使用されました。
勝沼学校跡から400m程歩いた左手に「護念寺」があります。
柏尾の戦いで戦死した鳥取藩士「木村伊助武則」の墓があります。
更に500m程歩いたところに諏訪神社があります。
鳥居の手前には樹齢300年、幹囲5.2mの大ケヤキがあります。
ほうとう店「皆吉」
勝沼宿もそろそろ終わりそうなところに、立派な日本家屋が現れます。
ほうとう店「皆吉」です。
築130年の古民家でほうとうが食べられます。大人気のお店のようで、待ち時間が長くなることもあるようです。
私たちは出発間もなくお昼の時間も合わなかったので歩を進めましたが、時間が合えば是非食べてみたかったですね。
勝沼宿の街道筋には当時の街道を想像させる、風情のある建築や常夜灯も残されていていました。
昔は賑わいをみせていた場所だったんでしょうかね
歩き旅グルメ「シャインマスカット&ピオーネ」
勝沼といえば、やはり「ぶどう」が思い浮かびますね。街道沿いには、ぶどう農家やぶどう園、さらにはワイナリーが立ち並び、この地域ならではの風景が広がっています。
歩き旅の合間に、気軽に食べられるような「粒売りのぶどう」があればいいなと思い、軒先でぶどうを販売している農家さんを何軒か覗いてみましたが、残念ながらお店は見つかりませんでした。
栗原宿にも差し掛かろうとするところで、ぶどう農家の軒先に妻が発見!
「シャインマスカット2房 ピオーネ1房 1籠1000円」
粒ではありませんでしたが、量と値段を何度も見てしまいました。
農家のおじさん曰く「今年の夏は暑い日が続いて、熟すのが早かった」ということです。
シャインマスカットも、ピオーネも今時期が最後で味も少し落ちるということでしたが、目立った脱粒、不揃いも無く、都内で買ったらこの3房でいくらになるんだろうかと思いながら、すかさず購入!
粒でもなければ、それなりに重いんですけど…
食べてみると甘さ申し分なし。旬にはどれくらいの糖度があるのかと思ってしまう程でした。
水分補給もできて旅にはもってこいのフルーツでした。
リュックには収まりきらないサイズだったため、この後はまるで桃太郎のきび団子のように、お腰にぶどう籠をぶら下げて旅を続けることになりました。
仲間こそ増えませんでしたが、妻とは少し仲良くなれたような気がします。
購入したぶどうは、歩きながら一粒一粒パクパク食べていましたが、食べても食べても無くならない…
久しぶりの甲州街道歩き旅の序盤。ここまではまだまだ疲れも感じず楽しく進めています。
次回、次なる宿場町「栗原宿」に入ります。お楽しみに。
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