こんにちは。ぶ~ちゃんです。
甲州街道の歩き旅2日目の2回目です。
前回「高尾駅」を出発して「小仏峠入口」まで進みました。
今回は、甲州街道踏破のためには避けて通れない、難所「小仏峠」越えです。
峠を越えて「小原宿」を経て「藤野駅」到着を目指します。
小仏峠を越えた先にある「小原宿」には、現存する本陣「小原本陣」が残されています。
甲州街道の旅も3日目に入り、ようやく本格的な宿場町の雰囲気を感じられる地域に到達しました。
甲州街道の旅 3日目-2
小原宿への道中
小仏峠入口
11:30
ついに、甲州街道の難所である小仏峠に入りました。この日は登山客の姿もほとんどなく、静かな山道が続いています。足元は、石と土が入り混じった自然のままの道です。
小仏峠
甲州街道の難所で、東京と神奈川の県境にある峠なんだブ。標高は548mで、江戸からの最初の難所として有名なんだブよ。この峠は甲斐国と武蔵国・相模国を結ぶ重要なルートで、富士参詣の行者や参勤交代の大名たちも通っていたんだブ。
峠を進んでいくと、湧き水が現れました。そこには、トレッキング中に付いた泥を落とせるブラシも設置されていて、登山者にとってとても便利ですね。
切り立った崖が続き、勾配はますます急になってきました。途中でトレイルランナーとすれ違いましたが、歩くだけでも大変な道を、走りながら昇り降りするとは、恐れ入ります。
九十九折りの急な坂道が続きますが、道はしっかり整備されているため、比較的登りやすい山です。
小仏峠
12:00
あっという間に峠に到着しました。道はそれなりに険しかったものの、山道入口から約30分で辿り着けました。
「中央道小仏トンネル」はこの真下を走っているんですね。
峠にはたぬきの置物が鎮座していました。
お腹が空いたので、八王子市街を見渡せる、大自然に囲まれたテーブルで昼食をとりました。開放感あふれる空間での食事はとても心地よく、自然の中でリフレッシュすることができました。
12:15
お腹を満たしたところで、さっそく「小原宿」方面に向けて下山を開始します。まずは、尾根沿いの道を南へと進んでいきます。
「明治天皇小佛峠御小休所阯及御野立所」の碑です。
長い名前ですね。昔明治天皇が休憩した場所です。こんなところまで来られたんですね。
道標に従って、道を進んで行きます。
峠には登山客がまとまっていましたが、小原方面に下山していくのは私たちだけでした。高尾山を通って、景信山に向かう登山客がほとんどのようです。少し不安になります。
小原宿に向かう下り道は登ってきた道よりも細く、荒れています。
本当に昔参勤交代等で籠を担いで行き来した道なのでしょうか。一列で通るのがやっとかと思いますが…
と思ったらやはり「小仏峠より先の旧甲州街道は中央自動車道の工事時に埋没してしまったため、登山道は底沢沿いに進み、国道20号の底沢橋へと続いている。」ということでした。
さすがに参勤交代で使用しないですよね。
下山道の道のりは約2.5km程度ですが非常に長く感じます。
膝のダメージが大きいのは下りです。歩くのがやっとの状態です。
鉄塔が見えたら、そのふもとにある右側の道が小原宿方面へ向かうルートになります。
工事中の看板や、遠くに中央道が見えてきました。
人工物が見えてくると一安心です。
13:15
下山にかかった時間は約1時間でした。山道は体力的に厳しいこともありますが、安全に降りてこれて良かったです。
下山したところに道標が複数あるので、少し紛らわしいです。
先ず1つ目の道標で「底沢バス停、相模湖」方面に向かいます。(逆はおそらく工事現場。)
その下の道と合流したら、相模湖方面(中央道、工事現場方向)に進みます。
中央道の高架橋をくぐります。またいつもの低所恐怖症が…かなり高いところ通ってますね…
高架橋をくぐって進んだ突き当りに「照手姫物語」の案内板があります。
往復1kmも寄り道している体力もないので、底沢バス停をめざして進みます。
照手姫物語のあらすじ
小栗判官と照手姫、なんと恋に落ちちゃったブ!でもね、横山家はそれに怒って、小栗判官に毒を飲ませて殺しちゃったんだブ。地獄に堕ちた小栗判官、閻魔大王のおかげで生き返り、なんと餓鬼阿弥の姿に変身しちゃったブ。小栗判官、熊野の霊泉の不思議な力で生き返り、再び照手姫と再会するブ。そしたら、小栗判官、照手姫と一門に復讐することにしたんだブ!
旧甲州街道は美女谷橋を渡り、再度中央道をくぐると「古道標柱 甲州道中 板橋」があります。
中央線をくぐると今度は「古道標柱 甲州道中 長久保」があります。
13:30
しばらく道なりに歩いて「底沢バス停」で久しぶりに20号と合流します。
江戸日本橋から13番目の宿場町「小原宿」
日本橋から63km地点。「小原の郷」があります。
「小原の郷」では小原地域の自然や文化を紹介しています。小原宿本陣や相模湖の歴史に関する資料などが展示されており、市民の交流や観光にも利用されているそうです。
小原宿
本陣1脇本陣1、旅籠7があったブ。
西の与瀬宿と対応して片継ぎの宿場となっていたブ。
小原宿本陣
13:45
小原の郷から少し進むと神奈川県内で唯一現存する宿「小原宿本陣」です!!
甲州街道で現存する3つの本陣のうちの一つです。
敷地内に入るなり、峠で痛めた足と疲労のため、庭にあったベンチに腰掛けてしばし休憩です。
小原宿本陣
神奈川県内にある唯一の現存する本陣なんだブ。県の重要文化財に指定されているんだブ。信州の高島藩、高遠藩、飯田藩の大名たちが昔利用していたんだブ。
今は博物館として一般に公開されているんだブ。小原宿や相模湖の歴史にまつわる資料がいろいろ展示されているんだブよ!
入館料無料です。建物内に入ると係の方が詳しく説明して下さいました。
難所である小仏峠を越えた後にあるため、重要な宿場であったようです。
ここまで日本橋から63.3km。
「小原の郷」「小原宿本陣」とももっとゆっくり見ていたいのですが、本日の到着目標に向けて先を急ぐことにしました。
小原宿には古民家が多く残っており、昔の街並みを感じながら旅人気分にもなれました。
この先、旧甲州街道が入り組んでいるので、道を間違わないように注意して下さい。
江戸日本橋から14番目の宿場町「与瀬宿」
この辺りから「与瀬宿」に入ります。
与瀬宿
本陣1軒、旅籠が9軒の小さな宿場だったんだブ。
この辺りはなんとなく京都の八瀬と似ているから、「与瀬(よせ)」って名前がつけられたんだブ。
14:45
再び20号と合流して少し進むと、相模湖駅に到着です。
小仏峠越えがかなり堪えましたが、藤野駅まであと5kmです。何とか今日中に辿り着きたいです。
旅の続きはまた次回報告します。お楽しみに。
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