こんにちは。ぶ~ちゃんです。
甲州街道の旅の3日目です。
2日目は「府中大國魂神社」から「日野宿」「八王子宿」を経て「高尾駅」まで歩きました。
3日目は「高尾駅」から「駒木野宿」「小原宿」「与瀬宿」「吉野宿」「関野宿」までを歩きます。
今回は駒木野地域は、自然と歴史が融合した魅力的な場所です。
そしてその先に「小仏峠越え」という試練が待ち受けています。
小仏峠のその先に待つ藤野駅到着を目指して進みます。
甲州街道の旅 3日目-1
駒木野宿への道中
高尾駅
高尾駅で列車を降りると、隣のホームに天狗像があります。(JR高尾駅の3・4番線ホーム)
天狗の住む山として知られる「高尾山」の由来で、1978年に設置されたものです。
掃除が行き届いているおかげで、古さを感じさせないほど綺麗です。
そして、降車ホームには銃弾跡です。鉄を貫通する勢い。怖いですね。
その他、支柱に「国内最古のレール」が使用されている等、駅を出る前から歴史盛りだくさんですね。
9:15
それでは本日の歩き旅、高尾駅からのスタートです。
JR高尾駅は「関東の駅百選」に選ばれています。
寺社建築のようで風格が漂いますね。
それもそのはず、この駅舎は新宿御苑に造られた大葬用仮停車場の用材を使用し、現位置に建てられたと言われていて、文化財的価値のある建築なんです。
北口を出てすぐの交差点を高尾山方向に進みます。
昨日通ってきた道を振り返ります。延々と続いていたイチョウ並木です。
日本橋から51km地点。車通りがかなり少なくなってきました。
まっすぐ進んで南浅川を渡り、中央線高架下をくぐります。
西浅川交差点を、小仏峠方面に進み、500mほど進むと地蔵菩薩と「駒木野橋之碑」があります。
小仏関跡
9:45
駒木野橋之碑の通りを挟んで向かい側には、国史跡「小仏関跡」があります。
甲州街道の中でもっとも堅固と言われたこの関所は、徳川幕府が甲州街道で特に重要視した場所です。
江戸日本橋から12番目の宿場町「駒木野宿」
関所の跡地内には「先賢彰徳碑」があります。
与謝鉄幹が、関跡を訪れた時に詠んだ歌が裏面に刻まれています。
「甲州街道駒木野宿碑」も敷地内にあります。
駒木野宿
江戸時代に小仏峠にあった「小仏関所」が引っ越してできた宿場なんだブ。その小仏関所は、戦国時代には小仏峠にあって、富士見関って呼ばれてたんだブ。
武田・今川・織田とか、周りの強い人たちがどんどんなくなって、最終的には徳川幕府の甲州道中でめっちゃ大切な関所として、今の場所に引っ越してきたんだブ!
遠くに圏央道の陸橋が見えてきました。ここは細い道ですが、小仏峠行きのバスや車が通行しています。高尾駅からのハイキング客の姿はほとんど見られず、静かな雰囲気です。
この辺りは「梅郷」として有名です。
並走しているのは中央自動車道です。普段は車で一気に移動しますが、連休中の渋滞を考えると、徒歩で峠を越えた方が早いかもしれませんね。
自分のペースで進む楽しさもあり、渋滞のストレスから解放されるかもしれませんよ
地蔵尊と庚申塔が並んでいます。街道の左側には、小仏川の清流が流れています。
その先に、川沿いに「蛇滝茶屋」があります。かつては高尾山の蛇滝信仰の修行者たちが宿泊していた場所です。
いのはなトンネル列車銃撃慰霊碑
10:00
茶屋の向かい側には「いのはなトンネル列車銃撃慰霊碑」の案内碑があります。坂を登り、途中の分岐を右に進んで道なりに進むと、慰霊碑があります。
トンネル銃撃事件
第二次世界大戦末期東京都八王子市の旧国鉄中央線いのはなトンネルに差し掛かった列車が米軍機の銃撃空襲を受け、52人以上が死亡、133人が負傷した悲劇的な事件だブ。
慰霊碑を後にして、先ほど遠くに見えていた圏央道が徐々に近づいてきました。高い場所に道路を架ける必要があったのか、いろいろな理由があるにせよ、その壮大な構造に改めて驚かされます。自分もこの上を車で通過したことがあると思うと、ちょっと怖いですね。
陸橋のちょうど真下には「高尾梅の郷まちの広場」が広がっています。ここは小仏川沿いに点在する7か所の梅林をまとめて「高尾梅郷」と呼び、地域の名所となっています。また、この辺りからは高尾山の中腹、ケーブルカー終点付近に続く道が延びています。
緩やかな坂道を1kmほど上ると、左手に「浅川国際マス釣場」が見えてきます。自然に囲まれたこの釣場は、リラックスしながら釣りを楽しむにはぴったりの場所です。
カーブを曲がった先にある道標です。「右 小仏峠 景信山」「左 日影沢 高尾山」と示されています。
左に進むと日影沢キャンプ場を通り、その先の小仏城山へと続く登山道になります。
「甲州街道」は右に進むルートです。
中央線の高架、赤レンガのガードをくぐります。昔ながらの建築様式が、時の流れを感じさせてくれます。
小仏宿
ガードをくぐって小仏宿に入ります。駒木野宿と小原宿の間の宿です。
しばらく中央線と沢が左側に並走します。
小仏バス停
11:00
赤レンガのガードから1kmほど進むと「小仏バス停」が見えてきます。ここは、高尾から小仏行きのバスの終点です。停留所にはトイレが設置されていますが、この先の小仏峠に入るとしばらくトイレがありませんので、立ち寄っておくと安心です。
小仏バス停から小仏峠に向かって約5分ほど歩くと、左手に「宝珠寺」が現れます。
その先、徐々に傾斜がきつくなってきます。
途中道標が立っています。右手の階段が景信山への登山口で、甲州街道は左手の小仏峠方向へと続きます。
11:30
さらに約300メートル進むと、小仏峠の入口にある駐車場に到着します。車で来られるのはここまでで、この先は徒歩でしか進むことができません。
そしてついに、小仏峠の入口に到着しました。この旅で初めての峠越えが始まります。
高尾駅からここまでの道のりは、緩やかな坂道が続いていましたが、川のせせらぎを感じながら気持ちよく歩けました。
次回は、小仏峠越えの様子をお伝えします。お楽しみに。
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