こんにちは。ぶ~ちゃんです。
今回は、四谷の中でも甲州街道の南側エリアを歩いてきました。
四谷といえば坂が多い街。昔から住宅地が坂沿いに広がり、あちこちに神社やお寺が点在しています。歴史と文化が色濃く残る一方で、近代的な建物や緑豊かな景観も楽しめる、魅力あふれるエリアです。
坂道を歩きながら、四谷ならではの風情を感じてみませんか?
鎮守須賀神社
アニメ映画「君の名は。」にも登場した「須賀神社」です。
この神社は、人気アニメ「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」の作者たちも映画やアニメのヒット祈願で訪れることで知られています。また、開運や商売繁盛を願う多くの人々にも大切にされている場所です。



須賀神社
かつて稲荷神社として知られていたブ。日本橋伝馬町の守護神である須佐之男命を四ツ谷に合祀することとなり、現在の形になったブ。明治元年になると、「四谷天王社」から「須賀神社」という名前に変わったブ。
合殿として大鳥神社があり、日本武尊が祀られているブ。毎年11月の酉の日には酉の市が開催され、開運や商売繁盛を願う人々で賑わうブ。



須賀神社には「三十六歌仙絵」という貴重な社宝もあります。この絵は戦災を逃れて須賀神社に残されたもので、その歴史的価値が高く評価されています。


三十六歌仙絵
平安時代中期の公卿・藤原公任が選んだ三十六歌仙には、万葉歌人から柿本人麿・山部赤人・大伴家持の3人や、古今和歌集や後撰和歌集の時代の歌人から紀貫之・在原業平・小野小町などの33人が含まれているブ。須賀神社では、この三十六歌仙を一人ずつの絵に描いた作品を掲げているブ。絹地に彩色された絵は額装され、拝殿内に展示されているブ。この絵は天保7年(1836年)に完成・奉納され、当時評判の高かった四谷大番町の画家大岡雲峰と公卿千種有功が絵と書を担当したブ。
須賀神社の三十六歌仙絵は、四谷地域で重要な信仰を集めた文化財の一部として位置づけられているブ。
於岩稲荷陽運寺
落ち着いたお洒落な雰囲気が漂う「陽運寺」に行ってきました。
本堂には、四谷怪談でおなじみのお岩さんの木像が安置されています。お岩さんと言えば、悲劇的なキャラクターとして有名ですが、実際には良妻賢母だったと言われています。そんな彼女のエピソードから、悪い運命を断ち切り、良い縁を引き寄せる場所としても知られています。
「陽運寺」では、お参りをすると恨みを晴らし、悪い縁を切ることができるとも言われているんですよ。




於岩稲荷田宮神社
「陽運寺」と向かい合って並ぶ「於岩稲荷田宮神社」には、「お岩さん」と書かれた支柱も立っています。陽運寺にもお岩さんが祀られていましたが、初めて訪れた私たちは少し驚きました。
実は、この地は田宮家の旧宅跡で、田宮神社の方が本家にあたるようです。歌舞伎関係者の方々は、四谷怪談の上演前にこちらの神社にお参りすることが多いそうですよ。


高松喜六の墓(愛染院)
お墓参りをしたかったのは、内藤新宿の生みの親である「高松喜六のお墓」です。高松喜六は、江戸城と甲州街道を結ぶ宿場町「内藤新宿」を開設した人物で、江戸時代の交通や経済の発展に大きな役割を果たしました。もし彼がいなければ、現在の新宿も存在しなかったかもしれません。

甲州街道の初めの宿場は高井戸でしたが、内藤新宿が新たに加わることで、旅人の利便性が大きく向上したようです。内藤新宿はその名の通り「新しい宿場」として設けられ、そこから「新宿」という名前がつけられました。
二代目服部半蔵の墓(西念寺)
「服部半蔵」といえば、まず「忍者ハットリくん」を思い浮かべますよね。
初代の「服部半蔵」は忍者として知られていますが、よく知られているのは二代目の「服部半蔵」です。彼は徳川家康に仕え、伊賀同心を指揮する武将でもありました。
「鬼の半蔵」と呼ばれるほどの槍の名手だった彼のことですから、戦いにおいてその腕前は素晴らしかったのでしょう。西念寺本堂には、徳川家康から拝領したと伝えられる槍が今も保存されています。



四谷に多い「坂」と「寺」
四谷界隈は「坂」と「お寺」が本当に多い場所です。
この辺の地形はすり鉢状になっていて、お寺にちなんだ坂がいくつもあります。歩いていると、自然に足腰が鍛えられそうですね。
道が狭いところもありますが、住宅街が多いためか意外と車の通行が多いです。通行の際は十分に注意してくださいね。



このエリアにはお寺がかなりの数あります。江戸の大火の際に、多くのお寺がまとめて移転してきたという歴史があるようです。お寺の隣にまたお寺があるという感覚でした。
お寺が多いため、歴史上の有名人のお墓も数多くあります。一日では回りきれないほどの数ですが、各所には丁寧に案内板が用意されているので、散策してみるのも楽しいですよ。
内藤新宿の散策はまだまだ続きます!次回は、新宿駅周辺エリアをご紹介していきたいと思いますので、楽しみにしていてくださいね。
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