こんにちは。ぶ~ちゃんです。
暑い日は家で過ごしがちなってしまった今年の夏。
外に出たい気分を抑えきれず、気温も多少穏やかで、人も少ないであろう午前の早い時間帯を狙って「生田緑地」に足を運びました。
「生田緑地」は、首都圏を代表する自然豊かなエリアで、四季を通して自然を楽しむことができます。園内には様々な施設があり、大人も子供も楽しめる見どころいっぱいの「生田緑地」を紹介したいと思います。
生田緑地とは
生田緑地は、首都圏でも有数の緑豊かな自然を楽しめる、川崎市最大の都市公園です。
雑木林や農地が広がり、多摩の里山の雰囲気をたっぷり味わえます。春は桜、秋は紅葉と、四季折々の自然が美しく、散策にはぴったりのスポットです。さらに、「岡本太郎美術館」や「藤子・F・不二雄ミュージアム」、「日本民家園」、「かわさき宙(そら)と緑の科学館」など、見どころも満載。子どもから大人まで楽しめる魅力的なエリアになっています。
今回は、生田緑地を実際に歩いてきたので、その様子を時系列で紹介します。歩いてみると、その広さと自然の豊かさを改めて実感しました。
枡形山広場と展望台
私たちが生田緑地を訪れた一番の目的は「川崎市立日本民家園」でしたが、開館時間前に着いてしまったので、まずは「枡形広場」に行ってみることにしました。
生田緑地の東口付近には「枡形山入口」があり、ここから展望台を目指します。でも、このルートは階段が続くので、登るうちに汗だくに…。一方、中央広場からも展望台へ行けますが、こちらは勾配が少し緩やかとはいえ、長い坂道が続くので、それなりに体力を使います。


坂を登り切ると、「枡形門」が姿を現します。
標高84mの枡形山は、鎌倉時代に源頼朝の侍大将だった稲毛三郎重成が築城したと伝えられる場所です。写真の右奥に見える高い建物が展望台。ここからの眺めも楽しみです!

広場には子どもが遊べる遊具が設置されていて、家族連れにもぴったりのスポットです。トイレや自動販売機もあるので、ひと休みするのにも便利。
春になると桜が咲き誇り、お花見スポットとしても人気があるそうです。

展望台開放時間は9:00~17:00です。
展望台にはエレベーターがあるので、楽に上まで登れます。最上階に上がると、東京都心を一望できる360度のパノラマが広がっていました。遠くには東京タワーや東京スカイツリーもしっかり見えて、眺めは抜群です。


日本民家園
枡形山を下る頃には、「日本民家園」も開館していました。
ここは、江戸時代の東日本を代表する古民家を移築した野外博物館。国指定重要文化財や県指定重要文化財を含む、25件の貴重な建造物が展示されています。
さらに、本館の展示室では、昔の民家やそこでの暮らしについての基礎知識を学ぶことができますよ。


園内では、昔の民家や生活用具が展示されていて、当時の暮らしの様子を感じることができます。
さらに、民家や民具に関する講座や企画展示が開かれるほか、民俗芸能の公演やお茶会などのイベントも年間を通じて開催されていて、楽しみながら日本の伝統文化に触れられるのが魅力です。
鈴木家住宅
入ってすぐの馬宿「鈴木家住宅」では、ボランティアの方が囲炉裏に火をくべている最中でした。
単なるデモンストレーションかと思いきや、実はこれも古民家を守るための大切な作業。煙には、藁葺き屋根の防虫・防腐効果があり、さらに雨漏りを防ぐ役割もあるそうです。
昔の人は、日常生活の中で自然と建物のメンテナンスもしていたんですね。先人の知恵には驚かされます。



水車小屋
もともとは長野県の郊外にあった水車小屋だそうです。
実際に歯車が動いている状態で水車小屋を見るのは、もしかすると初めてかもしれません。昔ながらの仕組みが今もちゃんと動いているのは、とても貴重ですね。


山下家
ついつい目を引く、大きな合掌造りの建物。
実は、2階や3階は住居スペースではなく、養蚕のための換気と採光のために使われていたそうです。昔の人の知恵が詰まっていますね。
「山下家」は「そば処 白川郷」として営業していて、食事を楽しむこともできます。私たちもここでお昼ご飯をいただきました。その詳細は、後の「歩き旅グルメ」で紹介しています!

北村家
この建物の建立年月は1687年と、かなり歴史があります。
特に注目すべきは、随所に使用されている竹。手に入れやすく、加工もしやすかった竹は、当時の民家にとって非常に重宝された建築材料だったようです。昔の人々の工夫が感じられますね。

こちらの北村家では、かまどに火をくべている最中でした。
囲炉裏の煙と同じように、火を使うことは家屋のコンディションを整えるためにも大切な作業だったようです。

船越の舞台
こちらは、三重県志摩の船越神社境内に建てられていた歌舞伎舞台です。漁村にある舞台は非常に珍しいとのことです。
「民家園まつり」の日には、この舞台の内部が公開されることもあるようです。実際に、歌舞伎や人形浄瑠璃等が公演されることもあるようです。

建物の裏手から、舞台下の奈落に入ることができました。
普段は見ることのできない場所に足を踏み入れることができ、舞台裏の雰囲気を直に感じることができます。

園内の一部の建物を紹介しましたが、その他の建物含め、どれも保存状態が良いたてものばかりで、ノスタルジックな雰囲気にどっぷりと浸ることができました。アップダウンも多いので、足腰も鍛えられそうです。



基本情報
開館時間
9:30〜17:00(11月〜2月16:30まで)
入園は閉園30分前まで
休園日
月曜(祝日の場合翌火曜)
祝日の翌日(土・日曜の場合は開園)
年末年始、臨時休園有
入場料
一般:550円
高大:330円、
65歳以上:330円(川崎市在住の方無料・要証明書)
中学生以下:無料(要証明書)
岡本太郎美術館
民家園の西門を出ると、長い階段が続いています。

階段を下り切ると、今度は岡本太郎美術館に続く登り階段下に出ます。



岡本太郎美術館
川崎市は岡本太郎の出生地で、生田緑地内に1999年10月に川崎市岡本太郎美術館がオープンしたブ。生田緑地内には「日本民家園、かわさき宙(そら)と緑の科学館、伝統工芸館」といった施設もあったブ。それで岡本太郎美術館は「自然と融合した美術館」をテーマにした、市民がくつろげる場所として自然を活かしたデザインを施したブ。ここでは美術の枠を越えた岡本太郎の精神と活動が紹介されているんだブ。
シンボルタワー「母の塔」
岡本太郎美術館のシンボルタワー「母の塔」です。
・大地に深く根ざした巨木のたくましさ
・ゆたかでふくよかな母のやさしさ
・天空に向かって燃えさかる永遠の生命
をイメージして製作されたということです。しっかりと伝わってきますね。

基本情報
開館時間
9:30〜17:00
入館は16:30まで
休園日
月曜日(祝日の場合翌火曜)
祝日の翌日(土・日の場合は開園)
年末年始、展示替えのための臨時休館有
入場料
入場料 展覧会ごとに異なります。
中学生以下無料。
メタセコイアの林
岡本太郎美術館から中央広場方向に進んでいく途中に、スラっと真っすぐに直立するメタセコイアの木があります。その木の周りは、少し暑い日でも涼しさを感じさせてくれるような、心地よい空間が広がっていました。


中央広場
メタセコイアの林を抜けると、緑の芝生で覆われた中央広場が現れます。
ボールや噴水で遊んでいる子供がのびのび遊んでいましたよ。

公園の周辺の、所々にベンチとテーブルなども設置されていました。
広場の近くには「客車」や蒸気機関車「D51」も展示されていました。


かわさき宙(そら)と緑の科学館
中央広場の東側には、「かわさき宙と緑の科学館」があります。
この科学館は、自然と科学の魅力を学べる場所で、子どもから大人まで楽しめる展示がたくさんあります。

「かわさき宙と緑の科学館」は、自然と科学に関する魅力的な博物館です。
施設内にあるプラネタリウムでは、世界最高水準の星空を体験でき、解説員による生解説も楽しめます。また、科学実験教室やワークショップが開催され、自然や科学の面白さを学ぶことができます。
館内では川崎の自然に関する展示もあり、地域の魅力を再発見できます。プラネタリウム以外の施設は無料で利用でき、双眼鏡の貸し出しも行っているので、手軽に楽しむことができます。

自然の中で学び、観察会や星を見る夕べなど、さまざまなイベントが開催されている「かわさき宙と緑の科学館」。親子で自然と科学を楽しめるアトラクションがたくさん詰まっています。
私たちも外が少し暑かったので、館内で休憩をしようと思って入館したのですが、1階の展示にすっかり夢中になってしまい、結局休憩どころではなくなってしまいました。
大人も子どもも楽しめる施設でした。生田緑地を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
基本情報
開館時間
9:30〜17:00
休園日
月曜日(祝日の場合翌火曜)
祝日の翌日(土・日の場合は開園)
年末年始
入場料
プラネタリウム観覧料:
一般400円
高大200円
65歳以上200円(川崎市在住の方無料・要証明書)
中学生以下無料(要証明書)
歩き旅グルメ「そば処 白川郷」
今回、昼食で利用したのは、散策途中でも紹介した「山下家住宅」の「そば処 白川郷」です。展示の建物内で食事ができて、とても贅沢な時間でした。
メニューには、肉そばや山菜そばなどの各種そばのほか、ビールやもつ煮、アイスクリームなどもありました。注文はテーブルに着く前に食券を購入するシステムで、園内に入らなくても臨時口からそば屋のみの利用もできるそうです。

このおそばは、山梨県忍野村の湧水を使用して製麺しているとのこと。
その日は外が暑かったので、私は「冷やし民家園そば」をいただきました。
そばは喉越しが良く、弾力がありました。出汁もしっかりと効いていて、山菜、とろろ、揚げ玉を絡めて食べると、また違った美味しさが広がります。暑い時期にぴったりの、さっぱりとした味わいでした。そして、雰囲気のある古民家で食べるお蕎麦は、格別でした。

「生田緑地」への交通アクセス
「JR南武線 登戸駅」から徒歩約25分の距離に「生田緑地」があります。
向ヶ丘遊園駅方面に向かう道を、道なりにまっすぐ進んでいきます。途中、所々に案内表示があるので、迷わずに辿り着くことができますよ。

- 電車
小田急線「向ヶ丘遊園駅」下車 南口から徒歩約13分
小田急線/JR南武線「登戸駅」下車 生田緑地口から徒歩約25分 - 車・バイク
有料駐車場 東口駐車場:140台 西口駐車場:52台
【普通】1時間まで300円、以降30分毎に150円、2時間超は30分毎に50円
- 地図
生田緑地まとめ
今回は川崎市多摩区にある「生田緑地」をご紹介しました。生田緑地は、自然、文化、芸術、科学が調和した特別な場所で、広大な敷地にはさまざまな楽しみ方が広がっています。
四季折々の美しい風景が堪能でき、特に春には桜、秋には紅葉を楽しむことができるスポットです。私たちが訪れたのは夏でしたが、青々と茂る木々が美しく、自然の息吹を感じることができました。
また、日本民家園では、25棟の伝統的な建物が並び、昔の日本の生活様式に触れながら歴史と文化を学ぶことができます。歴史や文化に興味のある方にとっては、時間を忘れて散策できる貴重な場所です。
岡本太郎美術館では、シンボルとなる巨大芸術品「母の塔」を始めとした岡本太郎の世界に触れ、その独特な芸術に魅了されることができます。アート愛好家や創造的なインスピレーションを得たい方にも最適な場所です。
さらに、かわさき宙と緑の科学館では、科学の面白さを体験でき、子供から大人まで一緒に楽しみながら学ぶことができます。特に家族連れにおすすめの施設です。
生田緑地は、自然の美しさや歴史、芸術、科学といった多彩な魅力が一度に楽しめる場所です。ぜひ足を運んで、その豊かな魅力に触れてみてください。
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