こんにちは。ぶ~ちゃんです。
前回は「江戸東京たてもの園」の「東ゾーン」を中心にご紹介しましたが、今回は「西ゾーン」と「センターゾーン」の見どころをお届けします。さらに、番外編もご用意しているのでお見逃しなく!
ノスタルジックな雰囲気が漂う世界を存分に楽しめるので、ぜひ足を運んでみてください。
西ゾーン
先ずは西ゾーンからです。
ビジターセンターを抜けて左手のエリアが西ゾーンになります。
西ゾーンの東西に延びる道が「山の手通り」と名付けられ、通りに面して様々な様式の建築が展示されています。更に西の奥には茅葺の古民家が建ち並ぶエリアとなっています。


三井八郎右衛門邸
三井八郎右衛門氏は、第二次世界大戦で港区にあった自宅が焼けてしまったため、昭和27年に新たに西麻布に本邸を建てて住み始めました。そして、その建物は後に「江戸東京たてもの園」に移築され、復元されたそうです。
この建物は三井財閥の繁栄を今に伝える大切な遺産です。特に、門構えの豪華さには圧倒され、思わず見とれてしまいました。

襖、シャンデリア、赤絨毯等、煌びやかな装飾がちりばめられた豪華な佇まいです。

全体的に和洋折衷が調和された内装になっています。

こんな美しい庭を眺めながら生活できたら、毎日が特別な気分になりそうですね。

まさに贅沢を形にしたような建物でした。見るだけで自然と心が満たされていくような感じがしました。

時代を越えて、三井財閥の影響力が未だに残っていることにも、財閥というものの強大さ感じざるを得ませんね。「栄枯盛衰」ならず…
デ・ラランデ邸
1999年まで東京都新宿区信濃町にあった建物です。
最初は平屋建ての洋館でしたが、後にドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデによって増築が行われ3階建てとなりました。
所有者は何度か変わりましたが、最終的にはカルピスの創業者である三島海雲氏がこの住宅に住んでいました。
スレート葺きのマンサード屋根(腰折れ屋根)と、下見板張りの外壁が特徴です。

邸内でカフェ「武蔵野茶房」が営業しています。
懐かしの食べ物やスイーツを食すことができるようです。
カルピスの三島海雲居住していたことにちなんで、こちらのお店ではミルク割りのカルピスも楽しめるようです。

吉野家(農家)
江戸時代後期に建てられた民家です。吉野家は江戸時代に野崎村の名主役を務めた家ということです。
式台付きの玄関や付け書院のある奥座敷に格式を見ることができます。

古民家の風情を残しながらも、しっかりとメンテナンスされていることにも感心しました。


一度は囲炉裏を囲んで、食事やお茶を楽しんでみたいですね。

八王子千人同心組頭の家
組頭の家は、周辺の農家と比べると特に広くはなかったようですが、 式台付きの玄関は格式の高さを示しています。

「甲州街道の旅」の途中で千人同心屋敷跡記念碑にも立ち寄ったので、さらに親近感が湧きました。こちらも綺麗に整備されていて、気持ちよく観覧することができましたよ。


センターゾーン
part1の冒頭でも紹介しましたが、江戸東京たてもの園の出入口になるビジターセンターの「旧光華殿」含め旧武蔵野郷土館資料の展示室や、「高橋是清邸」などの歴史を伝える建物が復元・展示されているエリアになります。
高橋是清邸
こちらは、明治から昭和初期にかけて日本の政治を担った高橋是清の赤坂にあった住まいです。庭園の一部も復元されており、当時の雰囲気が感じられます。玄関からして、すでに荘厳な雰囲気が漂っていて、歴史を感じさせます。

高橋是清は、芝生で日光浴をしたり、庭を散歩するのを好んでいたと言われています。整然と美しく手入れされた庭は、当時の彼の過ごし方がうかがえる、落ち着いた空間です。

廊下には赤絨毯が敷かれ、窓にはガラスがはめられています。洋風建築の要素を取り入れた、近代和風建築の特徴が感じられます。構造の美しさはもちろん、温かみも感じられ、特に当時手作りで高価だったガラスをふんだんに使っているため、部屋の中には優しい光が差し込んでいます。

庭が一望できとても開放的です。
ここも「千と千尋の神隠し」での油屋の部屋のモデルになっているようです。

こちらは、高橋是清が2・26事件で凶弾に倒れた2階の寝室です。現代では考えられないような暗殺の悲劇がここで起こったことを思うと、恐ろしさを感じますが、これもまた歴史の一部です。

ビジターセンター(旧光華出殿)
ビジターセンターは江戸東京たてもの園の出入り口になる建物「旧光華出殿」内にあります。
チケット売り場、インフォメーション、ミュージアムショップ&カフェ、多目的ホール、図書コーナー等があります。
帰りがけにミュージアムショップに立ち寄りましたが、日本文化に関連したグッズ、書籍等含めたアイテムがズラリと並んでいました。
多くの外国人のお客さんが物色していましたよ。日本人の私でも気になるものがたくさんありました。

番外編 小金井公園 SL展示場
小金井公園西口近くに「SL展示場」があります。
行きは開場時間前だったので、門が開いていませんでしたが、帰りがけ通ると運よく開場していたので入ってみました。

展示場の開場日時は以下となります。
平日は開場していないようなのでお気をつけください。
3月~11月の土日祝と10月1日(都民の日)
10時~16時
※上記以外と悪天候時は閉場します。
江戸東京たてもの園と同じく、歴史を感じる場所です。銀河鉄道999を思い出させるような雰囲気がありました。運転席には入ることができましたが、残念ながら客室には入れませんでした。

現代の列車のように、機能美を追求した洗練された外観の方が一般的にはかっこいいとされていますが、SLのような無骨で力強い外観も、それ自体が堂々としていてとてもかっこいいと思います。

機会があれば立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「江戸東京たてもの園」への交通アクセス
私たちは「JR武蔵小金井駅」から向かいました。
※その他最寄り駅として「西部新宿線花小金井駅」があります。

JR中央線武蔵小金井駅より徒歩だと約30分のところに「江戸東京たてもの園」があります。
時間もあったので、歩いていきたい気持ちはやまやまあったのですが、熱中症リスク回避のため、今回はバスを利用して向かうことにしました。
「江戸東京たてもの園」に行くための案内が、バス停の横断幕にも分かり易く表示がありました。

武蔵小金井駅北口2,3番乗り場から「西部バス」に乗車し約5分、「小金井公園西口」で下車。
都立小金井公園に入り、徒歩約5分で「江戸東京たてもの園」に到着します。
※「関東バス」の利用場合は、4番乗り場から「三鷹駅行」のバスに乗車。「江戸東京たてもの園前」で下車し、徒歩3分で到着します。

基本情報
展示内容がとても魅力的で、見ごたえがたっぷりです。じっくりと見学していると、一日中いても飽きません。展示建物内にはエアコンは効いていませんが、各所に休憩所が設けられているので、夏場はこまめに水分補給をしながら休憩を取るようにしましょう。また、エントランス広場にはミストシャワーや風鈴があちこちに下がっていて、涼しさを感じながら過ごせます。さらに、日傘の貸し出しも行っているので、暑さ対策をしっかりして楽しんでください。
開園時間
4月~9月 9時30分~17時30分
10月~3月 9時30分~16時30分
(入場は閉演時間の30分前まで)
休園日
毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌日)・年末年始
閲覧料
以下に記載している料金の他にも、条件付きで割引制度があるので来園前に確認して行かれると良いと思います。
個人 | 団体 (20名以上) | |
---|---|---|
一般 | 400円 | 320円 |
65歳以上 | 200円 | 160円 |
大学生 | 320円 | 250円 |
中学生・小学生・未就学児童 | 無料 | 無料 |
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