こんにちは。ぶ~ちゃんです。
甲州街道歩き旅8日目です。
前回は、予定通り「甲州柳町宿(甲府駅)」に到着して旅を終わりました。
今回は「甲州柳町宿」の続きから「韮崎宿」までを歩きます。
到達目標となっている「韮崎駅」までは約14kmと少し短いですが、次回の旅の計画調整と、甲府で開催される「信玄公祭り」に参加するため、早めの切り上げます。
甲州街道の旅 8日目-1
韮崎宿までの道中
甲府駅前の大通りと甲州街道の交差点「相生歩道橋」からのスタートです。甲府駅からここまで直線で約1kmあります。
すでに「甲州夢小路」「甲府城」散策を済ませた後のスタートとなります。
今日も天気は良好です。
歩道橋の上から西方向、ビルの間から見える山は南アルプスの山々です。
スタートして最初の交差点の角に「相生一丁目の道標」があります。
「西しんしゅうみち 南みのぶみち」と刻まれています。
この道標から甲州街道と分かれて「駿州往還」が始まります。
駿州往還
甲州街道と東海道をつなぐ街道、それが駿州往還(しゅんしゅうおうかん)なんだブ。甲府の方では、河内路や身延路って呼ばれてたんだブ。身延山の久遠寺へのお参りの道としても知られていて、別名では富士川街道って言われてるんだブ。
荒川に架かる荒川橋からの景色です。気持ちの良い景色ですが、晴れているにもかかわらず、富士山の姿を見ることはできませんでした。こんなに近くにいるのに…
上石田のサイカチ
橋を渡り終えたところをすぐに右折、道なりに進むと「上石田のサイカチ」があります。
上石田のサイカチ
甲府市指定有形文化財・天然記念物なんだブ。川岸の湿ったところに生える木で、この場所に本樹があるのは、昔の自然の一部を残したものなんだブ。それにね、大小そろって生えているから、地元の人々は「夫婦サイカチ」と呼んで親しんでいるブ。樹齢は両樹とも約300年って推定されているんだブ!
「清水から93km」と刻まれたキロポストが目に入りました。
ここから52号線を南へ進めば、静岡県の「清水」に辿り着きます。
道はどこまでも続いて、どこにでも繋がっているんですよね。
歩き旅のよりみち「山梨県立美術館」
少し歩くと、イチョウ並木が現れます。
訪れたのは10月下旬です。少し色付き始めていますね。
イチョウ並木を抜けると「山梨県立美術館」の入口があります。
立ち寄るつもりはなかったのですが、オープンな雰囲気に吸い込まれるように少し立ち寄りました。
とても綺麗で開放的な場所なので、ゆっくり過ごしたい方にはおススメです。ミレーの絵の実物も見てみたいですね。
山梨県立美術館
山梨県最大の美術館で知られるんだブ。なんと、収蔵品は1万点以上なんだブ!『ミレーの美術館』として親しまれてて、《種をまく人》からはじめて、なんと70点ものミレー作品があるんだブ。それに、ヨーロッパの主要な風景画家や山梨ゆかりの作家、日本の近現代作家の作品も収集しているんだブ。歴史と芸術がいっぱい詰まった場所なんだブ!
山梨県立美術館を後にし、中央自動車道を越えると「甲斐市」に入りました。
甲斐市は甲府市に次いで山梨県内で人口第2位の都市です。
この辺りは歩道がやや狭く、車の交通量も多いので、特に注意して歩く必要があります。
しばらく歩いて「竜王新町交差点」を北に向かって100mほど進んだところに山梨名物「丸石道祖神」があります。
丸石道祖神
山梨県には球体の石を祀った丸石道祖神が点在しているんだブ。県内の道祖神の約4割が丸石道祖神なんだブ。石の大きさもさまざまで、直径1メートルを超えるものから数十センチまであるって話だブ。それに、置いてある数もバラバラで、いろんなバリエーションがあるんだブ。
道祖神の近くの民家敷地内に「明治天皇小休所跡」の案内板がありました。
その後、中央線の踏切を渡って直進すると、久しぶりの坂道です。
登る前から疲労を感じてしまいます。
坂道の途中に目を引く巨大な名号塔がありました。高さ4.3メートル、幅1.12メートル、厚さ0.38メートルで「日本一高い供養塔」と言われているようです。「南無阿弥陀仏」の文字が刻まれています。
諏訪神社(甲斐市竜王)
供養塔を過ぎてすぐ「諏訪神社」が現れます。
連なった朱塗りの鳥居に目が引かれたので立ち寄りました。
鳥居を潜り抜けた先には「赤坂稲荷神社」があります。
諏訪神社は鳥居の左側です。
「諏訪神社」です。7年ごとに盛大に御柱祭が行われるそうです。最近では昨年10月に行われたようです。
諏訪神社から少し坂道を登ると、また平坦な道が現れます。
コンビニがあったので、しばらく休憩をとることにしました。小高い山の上なので見晴らしが良いです。
このコンビニがある交差点を西に向かって200mほど歩くと「赤坂台総合公園 (ドラゴン パーク)」があります。
広大な芝生広場、子供達が遊べる遊具、噴水などが整備され、富士山や南アルプス、八ヶ岳連峰が一望できる展望塔がある憩いの場です。
「ドラゴンパーク」は「竜王町」から名付けられたんでしょうね。「竜王駅」は日本一かっこいい「駅名」ランキング1位です。私はドラクエを思い出します。
「竜王町」の名前の由来
1489年にできた禅宗のお寺、慈照寺の初代住職が、この地に住んでいた悪竜をなんと改心させちゃって、それでなんと寺の境内に「竜王水」が湧き出たっていうのが由来なんだブ。
ランダムイベント発生!
コンビニから500mほど歩いたとろにある大きめの変形交差点で「二十三夜塔」を見つけた後、信号待ちをしていると、同じく隣で信号待ちをしていた車の窓がゆっくりと開く…
こんにちは。甲州街道歩いているんですかー?
そうなんだブ。
これ私が作っている甲斐市の甲州街道ガイドなので、良かったらご利用になって下さい。旧道は道が複雑なので迷わないように気を付けて下さいね。
ありがとうなんだブ。
会話の概略は超簡単こんな感じですが、かなり長い間話しをしていたような気分でもありました。
信号で止まっているつかの間の出来事でしたが、車のダッシュボードから甲州街道ガイド「甲州道中案内帳」を取り出してご提供頂きました。もし青信号だったら、こんな出会いも無くただ通り過ぎてしまっていたはずです。なんという奇跡的なタイミングでしょうか!
「甲州街道」への想いが引き合わせてくれる出会があるんです。感動しました。忘れがたい思い出になりました。
不意な出来事に、たどたどしい会話しかできず、失礼が無かったかと気にかけておりました。
この場を借りて御礼申し上げます。その節は親切にご対応頂きましてありがとうございました。
頂いたガイド「甲州道中案内帳」の中身です。
甲斐市の甲州街道周辺の見どころを網羅したガイドになっています。
甲州街道全体でもこんなガイドがあればうれしいんですけどね。
交差点を渡り終えてすぐ、斜め左の道に進みます。格子状のなまこ壁が風情を漂わせます。
下今井の町並み
500mほど歩いたところに「下今井の町並み」があります。歴史を感じます。
先ほど「甲州道中案内帳」にも記載がありました。
甲州街道沿いには立派なお屋敷、蔵造りの町家が点在しています。
写真ではのんびりした雰囲気に見えますが、意外と交通量が多い道でした。
地元の方は新道の裏道として利用しているようですね。
自性院
下今井の町の中にある「自性院」です。
奥の山門まで続く石畳は1765年に敷かれたものです。
下今井の町を抜けて、中央線を横切ります。レンガ積みのガード。雰囲気がありますね。
中央線が開通した当初のものだそうです。
ガードをくぐったところで、今日の8日目初回の報告ははここでまでにしたいと思います。
甲府からここまで美術館から、古い町並みまで見どころあるエリアでした。
次回は韮崎宿まで進みます。お楽しみに。
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