甲州街道歩き旅!5日目①「上鳥沢宿」「猿橋宿」「駒橋宿」「大月宿」

甲州街道歩き旅

こんにちは。ぶ~ちゃんです。

甲州街道の歩き旅5日目です。
4日目は「藤野駅」から「鳥沢駅」まで約22kmを歩きました。ずっと山のふもとをたどるコースで、アップダウンが非常に激しいエリアでした。

今回の旅の到達目標は「笹子駅」で、その距離は約20kmと決して長くはありませんが、道中には「上鳥沢」「猿橋」「駒橋」「大月」「下花咲」「上花咲」「下初狩」「中初狩」「白野」「阿弥陀街道」と、多くの宿場町が点在しています。それぞれの宿場には歴史や特徴があり、歩きながら楽しめる魅力的なエリアです。

このエリアも、山々に囲まれた道が続き、豊かな自然の美しさを堪能できる場所です。途中には、日本三奇橋の一つ「猿橋」や、現存する本陣「下花咲本陣」など、歴史と観光を楽しめる見どころも点在しています。

甲州街道の旅 5日目-1

日本橋から22番目の宿場町「上鳥沢宿」

8:45
今日は、前回の到着地点である「鳥沢駅」から再び旅をスタートします。少し雲がかかってはいるものの、青空が顔をのぞかせていて歩き始めるには絶好の日和です。これからの道中が楽しみですね。

駅前の信号を左に曲がると、すぐに「上鳥沢宿」の歴史ある町並みが広がります。すぐ近くにある「下鳥沢宿」ともどこか似た雰囲気が漂い、昔ながらの風情を感じさせます。「明治天皇小休所跡」もあります。

ブーちゃん
ブーちゃん

上鳥沢宿
本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠13軒、問屋1軒があったんだブ。人馬継立や問屋役なんかは1ヶ月を半分に分けて、前半15日間は上鳥沢宿、後半15日間は下鳥沢宿でその役を担当していたんだブ。

ここの分岐を斜め右の少し登り坂の方向に進みます。

道なりに進むと、再び国道20号と合流します。このあたりは歩道が狭く、交通量もそれなりに多いため、歩く際には十分に注意が必要です。

宿場を過ぎても、なまこ壁の蔵が点在し、風情豊かな町並みが続いています。

道を進むと、歩道がどんどん狭くなってきます。車が通る際には特に注意が必要ですので、安全には十分気を付けましょう。

山々に囲まれたこの場所からの眺めは、本当に綺麗です。旅の醍醐味は青空が広がる晴れた日にこそ感じられますね。

「大月ウルトラマン友鮎」です。「おとり鮎」を取り扱っているお店です。とても目立ってますね。

そのすぐ先の「宮谷入口」の信号を左折します。
コンビニの裏手にある坂道を下ってまっすぐ進み、またすぐに20号に合流します。

ガードレールは設置されていますが、歩道が狭く感じるため、やはり危険を感じます。注意しながら進んでいきましょう。

日本橋から90km歩いてきたとはいえ、甲州街道の総距離を考えると、まだ半分にも達していません。これから先の道のりを思うと、まだまだ長い旅が続きます。

ここの分岐を右斜めの道に入って猿橋方向に進みます。

江戸日本橋から23番目の宿場町「猿橋宿」

ブーちゃん
ブーちゃん

猿橋宿
本陣1軒に脇本陣2軒、旅籠は10軒の宿場だったんだブ。江戸時代には芝居小屋まであったんだブ。猿橋の景色を楽しむために、旅人たちは足を止めて宿泊や休憩をしていたんだブ。

猿橋

10:00
歩いて約200メートル進むと、石垣の向こうに美しい木造の「猿橋」が姿を現します。

日本三奇橋の一つ「猿橋」。なかなか観光地に巡り合わなかった甲州街道の旅。
目的地ではありませんが、昔の旅人も猿橋の絶景を眺めるために足を止めていたようですので、私たちも少しの間観光させて頂きたいと思います。

猿橋
日本三奇橋のひとつで、「岩国の錦帯橋」や「木曽の棧」と並ぶ美しい橋なんだブ!約1300年前に架けられたとされ、特異な美しさと周囲の風景で知られているブ。歌川広重の「甲陽猿橋之図」や十返舎一九の「諸国道中金之草鞋」にも描かれているんだブよ!長さ約30m、幅3.3mで、特殊な構造の「刎橋(はねばし)」と呼ばれているんだブ。谷や急流に橋脚を建てられない場所で、四層のはね木で支えているんだブ。江戸時代には甲州街道の宿場町・猿橋宿の中心的存在で、多くの戦乱の舞台にもなったんだブよ!

今日は人も少なく、まるで貸し切り状態でした。橋の欄干は最近修繕されたのか、ヒノキの香りが漂っています。猿橋からは「新猿橋」を眺めることができましたよ。

下を流れるのは桂川です。想像していた以上に高い位置に架かる橋でした。

八ツ沢発電所一号水路橋(猿橋水路橋)

新猿橋と逆側には「八ツ沢発電所一号水路橋(猿橋水路橋)」がかかっています。
こちらも非常に珍しい、日本最初期の本格的水力発電所施設で、重要文化財のひとつです。

渡り終わった場所には石碑や案内板がありました。

橋の下に降りていくと、さらに奥の方にはまた別の絶景が広がっていました。猿橋の周囲にもこんなにも素晴らしい景色が広がっているとは思いも寄りませんでした。思わず感動してしまう瞬間です。

つかの間の観光を楽しんだ後、再び旅に戻ります。
「猿橋宿」の町並みです。宿場の名残を感じさせる町並みではないですね。

しばらくの間、左手に中央線、右手に中央道が並走します。

江戸日本橋から二十三里目「猿橋一里塚」

10:45
阿弥陀寺の手前に一里塚がありました!
石塔群の後ろにある木柱が「猿橋一里塚跡」です。字が消えかかっていてほぼ読めません。
日本橋から二十三里目(約90km)…?

先ほど猿橋の手前で「東京から90km」の案内板があったような…
「新道に対する道のり」と「精度」の違いなんでしょうかね。

20号を道なりに進むと開けた景色です。
左の山の中に「東京電力 駒橋発電所」の文字が見えます。

ここの分岐を右斜めに進んでしばらく道なりに進んでいきます。

駒橋発電所

遠くから見えていた「東京電力駒橋発電所」です。
この発電所は、東京に初めて大容量の電気を送電した場所として知られています。
遠くから見えていた景色が、まさかこんなに近くで見られるとは思いませんでした。大迫力です。
写真左下に小さく「駒橋宿」の標柱が見えますね。

ブーちゃん
ブーちゃん

駒橋発電所
明治40年(1907年)に立ち上がった歴史のある発電所ブ。なんと、これが日本で初めて大規模な水力発電で東京に電力を送ったんだブ。

東京に大量の電力を供給することで、日本の工業化を支えて、国の近代化にめちゃくちゃ貢献したブよ。今でも元気に活動中の発電所ブ。しかも、その建物は国の登録有形文化財に指定されているんだブ!

発電所沿いの上り坂を進んでいくと、中央線沿いの道に出ます。

江戸日本橋から24番目の宿場町「駒橋宿」

11:00
踏切を渡り道なりに進むと新道に出ますが、合流せずに右斜めの下り坂を進みます。
この辺りから「駒橋宿」に入ります。

風情ある建物や風景が点在しており、往時の名残を感じさせます。

「厄王大権現」の境内には「駒橋宿」の案内板があります。
桃太郎と鬼が話し合いをした場所とされており、それが由来となって「桃太郎神社」とも呼ばれることもあるそうです。

ブーちゃん
ブーちゃん

駒橋宿

本陣や脇本陣はなくて、旅籠が4軒だけの、小さな宿場だったんだブ。さまざまな宿場があって、それぞれに特徴があるんだなあ。小さな宿場も、その風情がまたいいブ!

その先でまた20号と合流します。風情を感じる街並みが続きます。

ここの分岐を斜め右に進んで行きます。

その先にある陸橋をくぐり、大月駅方面に進みます。

江戸日本橋から25番目の宿場町「大月宿」

11:30
このあたりから「大月宿」に入ります。駒橋宿からの距離が短いですね。久しぶりの駅前商店街です。

大月駅前に到着しました。
駅前にあった「桔梗屋」が、ここが山梨県であることを改めて実感させてくれました。

JR大月駅 & 富士急行線

大月駅前には多くの飲食店が立ち並んでおり、駅舎はログハウス風のデザインで、可愛らしいです。
山に囲まれたこの地域ならではですね。

JR大月駅の隣には「富士急行線」です。
富士急ハイランド行きの人で賑わっていました。
富士急行線の電車「リサとガスパールトレイン」です。カラフルで目を引きます。

ブーちゃん
ブーちゃん

富士急行線
大月駅からスタートして、富士山駅を経由して最終的には河口湖駅まで続いてるんだブ。全長は26.6キロ、標高差は約500メートルあるんだブ。途中、富士山麓の絶景が見られるからすごく素敵な路線なんだブ!

駅前ロータリーの片隅には「大月宿」の案内板が設置されています。

ブーちゃん
ブーちゃん

大月宿

本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠2軒だったんだブ。宿場の西側で甲州街道と富士道が分かれていて、旅行者でにぎわった宿場なんだブ。

その案内板の後ろに続く路地が、旧甲州街道です。この小道には、歴史を感じさせる老舗の和菓子屋「木村屋菓子舗」がありました。店の看板や暖簾がとても渋いですね。

路地を抜けると、再び国道20号線と合流します。少し歩いた先に見つけた食事処で昼食をとることにしました。

歩き旅グルメ「そば処大和」

昼食は「そば処大和」で頂きました。

入店したときは店内には一組の夫婦だけでしたが、注文を取って待っている間に次々とお客さんが訪れ、あっという間に満席に。地元では人気のお店のようです。良いタイミングで入れました。

注文したのは「カツ丼セット」と「天ぷらそば」です。どちらも味は申し分なく、特にカツ丼はジューシーでボリューム満点。天ぷらそばもサクサクの天ぷらがのっていて、満足感がありました。午前中の旅の疲れが一気に癒やされ、これからに向けてしっかりとエネルギーをチャージできましたよ。
支払いにはPayPayが使えました。

食事ができるだけで十分な環境の中、美味しい料理を楽しめることに心から感謝です。お
腹も満たされ、心も温まるひとときでした。

ここまでの道のりで妻は少し疲れた様子でしたが、昼食を摂ったことですっかり回復しました。
今回の旅の報告はここまでとします。次回の旅の続きもお楽しみに!また素敵な景色や出来事をお届けしますね。

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