こんにちは。ぶ~ちゃんです。
甲州街道の歩き旅5日目です。
前回は「藤野駅」から「鳥沢駅」まで約22kmを歩きました。アップダウンのとてもきついエリアでした。
今回、到達目標となっている「笹子駅」まで約20kmと、そこまで距離は長くはないですが「上鳥沢、猿橋、駒橋、大月、下花咲、上花咲、下初狩、中初狩、白野、阿弥陀街道」と多くの宿場町が存在します。
この辺りも山間の道が続き、豊富な自然を感じることができるエリアになります。
道中には観光地「猿橋」や、現存する本陣「下花咲本陣」などがあります。
甲州街道の旅 5日目-1
日本橋から22番目の宿場町「上鳥沢宿」
8:45
前回到着地点だった「鳥沢駅」からの出発です。
少し雲が多いですが、今日も青空です。
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駅前の信号を左に曲がると、早速「上鳥沢宿」の町並みです。
「下鳥沢宿」からそんなに離れていないので、街並みも似ていますね。
「明治天皇小休所跡」もあります。
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![ブーちゃん](https://www.nichi2blog.com/wp-content/uploads/2023/04/g876.png)
上鳥沢宿
本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠13軒、問屋1軒があったんだブ。人馬継立や問屋役なんかは1ヶ月を半分に分けて、前半15日間は上鳥沢宿、後半15日間は下鳥沢宿でその役を担当していたんだブ。
ここの分岐を斜め右の少し登り坂の方向に進みます。
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道なりに進んでいくと、またすぐに20号と合流します。
歩道は狭くなっており、交通量もそれなりに多いため、安全には十分注意が必要です。
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宿場は過ぎていますが、なまこ壁の蔵が点在し、風情あふれる町並みが続きます。
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道を進むと、歩道が狭くなってきます。車が通るときは、特に注意が必要です。
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山々に囲まれたこの場所からの眺めは、本当に綺麗です。旅の醍醐味は、やはり青空が広がる晴れた日にこそ感じられます。
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「大月ウルトラマン友鮎」です。「おとり鮎」を取り扱っているお店です。とても目立ってますね。
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そのすぐ先の「宮谷入口」の信号を左折します。
コンビニの裏手にある坂道を下ってまっすぐ進み、またすぐに20号に合流します。
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ガードレールはありますが、やはり少し歩道が狭くて危険を感じます。
注意して進みましょう。
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日本橋から90km。かなり歩いてきたと思いますが、まだ甲州街道総距離の半分にも達していません。
道はまだまだ長いですね。
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ここの分岐を右斜めの道に入って猿橋方向に進みます。
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江戸日本橋から23番目の宿場町「猿橋宿」
![ブーちゃん](https://www.nichi2blog.com/wp-content/uploads/2023/04/g876.png)
猿橋宿
本陣1軒に脇本陣2軒、旅籠は10軒の宿場だったんだブ。江戸時代には芝居小屋まであったんだブ。猿橋の景色を楽しむために、旅人たちは足を止めて宿泊や休憩をしていたんだブ。
猿橋
10:00
歩いて約200メートル進むと、石垣の向こうに木造の橋が姿を現します。「猿橋」です。
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橋の手前に芭蕉句碑があります。
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日本三奇橋の一つ「猿橋」。なかなか観光地に巡り合わなかった甲州街道の旅。
目的地ではありませんが、昔の旅人も猿橋の絶景を眺めるために足を止めていたようですので、少しの間観光させて頂きたいと思います。
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猿橋
「岩国の錦帯橋」や「木曽の棧」に並ぶ日本三奇橋のひとつで、約1,300年前に架けられたと言われているブ。特異な美しさと周囲の風景で知られているブ。この橋は歌川広重の「甲陽猿橋之図」や十返舎一九の「諸国道中金之草鞋」にも描かれているブ。
長さ約30m、幅3.3m。特殊な構造の「刎橋(はねばし)」と呼ばれる橋ブ。刎橋とは、谷や急流のように橋脚を建てることができない河川において、橋の脚を使わずに両岸から張り出した四層のはね木で支える構造のことブ。
江戸時代には甲州街道の宿場町である猿橋宿の中心的な存在となって、多くの戦乱の舞台ともなったブ。
今日は人も少なく貸し切り状態でした。
橋の欄干は修繕したばかりなのでしょうか、ヒノキの香りがしました。
猿橋から「新猿橋」を眺めます。
下を流れるのは桂川です。想像していた以上に高い場所に架かる橋でした。
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八ツ沢発電所一号水路橋(猿橋水路橋)
新猿橋と逆側には「八ツ沢発電所一号水路橋(猿橋水路橋)」がかかっています。
こちらも非常に珍しい、日本最初期の本格的水力発電所施設で、重要文化財のひとつです。
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渡り終わった場所には石碑や案内板がありました。
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橋の下側に下っていき、更に奥の方の道を進むと、ここもまた絶景です。下まで降りることもできます。
橋の周囲にも絶景が広がっていたとは知りませんでした。感動です。
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つかの間の観光を経て、旅に戻ります。
猿橋宿の町並みです。
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しばらく左手の中央線、右手の中央道と並走します。
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江戸日本橋から二十三里目「猿橋一里塚」
10:45
阿弥陀寺の手前に一里塚がありました!
石塔群の後ろにある木柱が「猿橋一里塚跡」です。字が消えかかっていてほぼ読めません。
日本橋から二十三里目(約90km)…?
先ほど猿橋の手前で「東京から90km」の案内板があったような…
「新道に対する道のり」と「精度」の違いなんでしょうか。
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20号を道なりに進むと開けた景色です。
左の山の中に「東京電力 駒橋発電所」の文字が見えます。
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ここの分岐を右斜めに進んでしばらく道なりです。
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駒橋発電所
遠くから見えていた「東京電力駒橋発電所」です。
大容量の電気を東京に送電した最初の発電所なのだそうです。
遠くから見えていた景色。まさかこんな近くで見ることになるとは思いませんでした。
迫力がありますね。
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![ブーちゃん](https://www.nichi2blog.com/wp-content/uploads/2023/04/g876.png)
駒橋発電所
明治40年(1907年)に立ち上がった歴史のある発電所ブ。なんと、これが日本で初めて大規模な水力発電で東京に電力を送ったんだブ。
東京に大量の電力を供給することで、日本の工業化を支えて、国の近代化にめちゃくちゃ貢献したブよ。今でも元気に活動中の発電所ブ。しかも、その建物は国の登録有形文化財に指定されているんだブ!
発電所横の左の上り坂を進み、中央線沿いに出ます。
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江戸日本橋から24番目の宿場町「駒橋宿」
11:00
踏切を渡り道なりに進むと新道に出ますが、合流せずに右斜めの下り坂を進みます。
この辺りから「駒橋宿」です。
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風情のある建物が所々にあります。
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「厄王大権現」の境内に「駒橋宿」の案内板があります。
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![ブーちゃん](https://www.nichi2blog.com/wp-content/uploads/2023/04/g876.png)
駒橋宿
本陣や脇本陣はなくて、旅籠が4軒だけの、小さな宿場だったんだブ。さまざまな宿場があって、それぞれに特徴があるんだなあ。小さな宿場も、その風情がまたいいブ!
その先でまた20号と合流します。風情を感じる街並みが続きます。
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ここの分岐を斜め右に進んで行きます。
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陸橋の下をくぐり、大月駅方面に進みます。
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江戸日本橋から25番目の宿場町「大月宿」
11:30
このあたりから「大月宿」に入ります。駒橋宿からの間隔が短いです。
藤野駅から出発してしばらく目にしなかった商店街です。
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大月駅前です。
「桔梗屋」がありました。山梨県であることを実感しますね。
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JR大月駅 & 富士急行線
駅前には飲食店が多く立ち並びます。駅舎もログハウスのようでかわいらしいです。
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JR大月駅の隣には「富士急行線」です。
富士急ハイランド行きの人で賑わっていました。
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![ブーちゃん](https://www.nichi2blog.com/wp-content/uploads/2023/04/g876.png)
富士急行線
大月駅からスタートして、富士山駅を経由して最終的には河口湖駅まで続いてるんだブ。全長は26.6キロ、標高差は約500メートルあるんだブ。途中、富士山麓の絶景が見られるからすごく素敵な路線なんだブ!
富士急行線の電車「リサとガスパールトレイン」です。カラフルで目を引きます。
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駅前ロータリーの片隅に「大月宿」の案内板です。
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![ブーちゃん](https://www.nichi2blog.com/wp-content/uploads/2023/04/g876.png)
大月宿
本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠2軒だったんだブ。宿場の西側で甲州街道と富士道が分かれていて、旅行者でにぎわった宿場なんだブ。
その後ろにある路地が旧甲州街道です。
歴史を感じる和菓子屋「木村屋菓子舗」があります。
お店の看板といい暖簾といい渋いですね。
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![](https://www.nichi2blog.com/wp-content/uploads/2023/05/PXL_20230501_024218590-1024x768.jpg)
路地を抜けると再度新道と合流します。合流地点にあった食事処で昼食を摂ることにしました。
歩き旅グルメ「そば処大和」
「大月二丁目交差点」の信号を渡ったその先にあった「そば処大和」さん。
ちょうどお昼。お腹も空いてきたので、今日はこちらで昼食を頂くことにしました。
我々にが入店するときには店内に一組の夫婦だけしかいませんでしたが、注文を取って待っている間にお客さんは一杯になりました。地元では人気があるようです。良いタイミングで入れました。
注文したのは「カツ丼セット」と「天ぷらそば」。
味は申し分なし。ボリュームも満点で午前中の旅の疲れが癒やされました。
支払いにはPayPayが使えましたよ。
食事ができるだけで十分という環境の中、美味しいものを食べさせて頂けることに本当に感謝します。お腹も一杯になりました。ありがとうございました。
ここまでの道のりで妻は少しバテた様子でしたが、昼食を摂って回復。良かった。
旅の続きはまた次回。お楽しみに。
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