こんにちは。ぶ~ちゃんです。
甲州街道の歩き旅4日目です。
4日目は藤野駅を出発し「上野原宿」「鶴川宿」「野田尻宿」「犬目宿」を経て「下鳥沢宿」までを歩きます。
山梨県の東部には、中央自動車道の上野原インターチェンジや談合坂サービスエリアがあります。この地域は、登山が楽しめる山々やキャンプ場など、自然を満喫できるスポットが豊富です。アウトドア好きにはたまらないエリアです。
今回の旅では、山梨県の豊かな自然を存分に味わうことができた歩き旅でした。
甲州街道の旅 4日目-1
関野宿
8:45
「藤野駅」からの旅を再開します。この日は晴天の休日で、藤野駅前は登山客で賑わっていました。
ここからは「陣馬山」への登山が楽しめるエリアです。
一方で、「甲州街道」方面へ進む人はほとんど見かけませんでした。歩き旅の楽しさや魅力も、もっと伝えていかなければなりませんね。
駅前の突き当たりにある信号を右折し、すぐ左手の下りの階段を降りていきます。
細い通りを抜けた先から前回見えた「緑のラブレター」がきれいに見えました。
しばらく線路に沿って道なりに進んでいくと、道が徐々に狭まってきて行き止まりかと思われる場所に差し掛かります。
行き止まりと思ったところで、「イノシシ」が道案内してくれます。
少し林の中を進んで坂道を登ると、中央線沿いの道に出ることができます。
中央線陸橋の手前に「関野宿」の標柱があります。
陸橋からの眺めです。高い場所に登ると、広がる緑の景色が一望でき、爽やかな気持ちになります。
江戸日本橋から16番目の宿場町「関野宿」
9:15
陸橋を渡り終えて道なりに進むと、車道に出ます。
少し進んだ右手に「関野本陣跡」の案内板がありますが、表示板が甲府方向を向いており、進行方向からは植物に隠れて見えにくいので、注意して探してくださいね。
関野宿
相模国の西端にあって、本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠3軒しかなかったんだブ。街道沿いには戸数がわずか25戸しかない、ちっちゃな宿場だったんだブ。
諏訪番所を通り抜けて、甲斐の国に続く最後の宿場だったんだブ。
その先、歩道が狭くなるので気を付けて進んで下さい。
歩道橋を過ぎると木柱道標「坂の上」があります。右側の上り坂を進みます。
道なりに進むと、木柱の道標「御留坂」が見えてきます。左側の下り坂を進むと、元の20号線と合流します。
道なりに少し進むと、次に木柱の道標「下小渕下」が見えてきます。「名倉入口」の信号を左折し、その後の下り坂を進んでください。この地域には複数の分岐があるため、間違えないように注意が必要です。
坂を下り切ると、「境沢橋」が見えてきます。この橋を渡ると、いよいよ「山梨県」に入ります。
写真の手前側に「境川橋」という目を引く橋がありますが、その橋には進まず、写真の左側にある登り坂を進んでください。この辺りは20号線と交錯しており、道が分かりにくくなっているので注意が必要です。
諏訪関跡
9:45
坂の途中の大きなカーブを曲がったその先に「諏訪関跡」があります。
諏訪関所
江戸時代に武田氏が設置した甲斐二十四関の一つで、境川番所・境川口留番所とも呼ばれていたブ。武蔵国と甲斐国の国境に位置し、江戸時代の交通の要衝として重要な役割を果たしたブ。
境沢橋からしばらく上り坂が続きますが、そこで道が平坦になります。
右手に「船守寺」が現れます。
その少し先に「諏訪神社」があります。境内には芭蕉句碑があります。
昔の風情を残す建物、蔵が連なります。
交通量も少なく、平坦な道がしばらく続きます。気持ち良く歩くことができます。
「甲州街道碑」が立派な石碑としてあります。この辺りの地域では甲州街道関連の案内が丁寧に出されており、とても助かります。
中央道を越えて少し進むと、右手に「疱瘡神社」があります。鳥居の脇には「塚場の一里塚」の案内板も掲示されています。神社の名前の通り、疱瘡や皮膚病にご利益があるとされています。
江戸日本橋から十八里目「塚場一里塚」
10:15
疱瘡神社の境内にある「塚場一里塚」の標識は更に奥の方をさしています。
奥に進むと、こんもりとした山のようになっている「塚場一里塚」が見えてきます。案内板によれば、ここにはかつて「カヤの木」が植えられていたそうです。
江戸日本橋から17番目の宿場町「上野原宿」
一里塚から約500m進むと「上野原宿」に到着します。
ここで風情ある和菓子屋さんを見つけました。1890年創業の「植松」さんは、4代続く伝統の和菓子屋です。特に「アンドウナツ」が人気のようで、次回訪れた際にはぜひ立ち寄ってみたいと思います。
上野原宿の街道筋です。
歩道はありますが、意外と交通量が多いので歩行には注意して下さい。
上野原宿
本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠20軒の大きな町で、新町と本町の2つの町に分かれてたんだブ。本陣では信州の大名や甲府勤番の幕吏がよく泊まったんだブ。織物の商いでにぎわってた宿場町でもあったんだブ。
上野原名物 酒まんじゅう
通り沿いにはたくさんの「酒まんじゅう」店があり、上野原の名物だったことを知りました。
知ったあとすぐに行ってみたのですが、残念ながら売り切れでした。また次回訪れた際には、ぜひ味わってみたいと思います。
上野原宿本陣跡
10:45
この細い脇道が「上野原宿本陣跡」への通路です。
案内板がないため、見逃さないように注意してください。
路地の奥に「上野原本陣跡」の冠木門があります。ただし、ここにも案内板はありませんでした。
道沿いにはしっかりとした作りの蔵があり、宿場町の風情を残しています。
上野原の大ケヤキ
街中ののぼりに「大ケヤキの街」と書かれていたのが目に留まり、寄り道してみました。
小学校の敷地内には、国指定の天然記念物「上野原の大ケヤキ」があります。この大ケヤキは樹齢850年以上、高さ28m、根回り10mを超える巨大な木で、その迫力には圧倒されました。
歩き旅グルメ「スローライフ」
11:15
上野原での昼食は当初の予定になかったのですが、ここまでかなりゆっくりとしたペースで歩いていたため、少し早めの時間ですが、この辺で昼食を取ることにしました。
近くのお店を探して立ち寄ったのは「スローライフ」さんです。この日は気温が少し高く、すでに疲れも感じていたので、ここでのランチはとてもありがたかったです。
ランチメニューで注文したのは「キノコの和風パスタ」と「たらこパスタ」です。どちらもクリーミーなソースがパスタと絡み合い、味わい深い一品でした。街道旅でこんなに美味しい料理に出会えるとは思ってもいませんでした。
食後にはアイスコーヒーをいただき、リフレッシュ。体力もすっかり回復し、旅の後半に備えることができました。
店内は温かみのあるインテリアで装飾されており、こだわりを感じるお洒落なお店でした。席に座りながら外の景色を眺めることができ、落ち着いた雰囲気が漂っています。
お店のスタッフの皆さんはとても優しく、気さくな方々で、気軽に会話を楽しむことができました。酒まんじゅうが美味しいお店や、桃太郎伝説御朱印についてのお話を伺うことができました。
また、上野原市のハイキングマップもいただき、地元の魅力についてもいろいろと教えていただきました。上野原にお立ち寄りの際には、ぜひ「スローライフ」さんに立ち寄ってみてください。心身共にリフレッシュできる素敵なひとときを過ごせますよ。ありがとうございました。
お腹も満たされたところで、4日目の初回はここまでとします。
次回は「鶴川宿」を経て「野田尻宿」まで歩きます。お楽しみに。
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